近所の田んぼにも水が入り、夜になると静けさの中にケロケロケロと蛙たちの合唱が響くようになりました。
春から初夏にかけては気候がよく、修学旅行のシーズンでもあります。
先週は、ここ北山杉の里センターも修学旅行のグループを迎えました。
駐車場には大きな遠鉄観光のバス。遠鉄観光と言えば‥・昨年も浜松から日帰り北山杉だけを訪ねるコース(名称は勝手につけましたww)のお客様たちが乗って来られましたね。あの時はバスのボディにイメージキャラクターの「しかのすけくん」が描かれていましたっけ。
浜松市立三ヶ日中学校・・・三ヶ日みかんで有名なあの、三ヶ日。
三ヶ日町は、静岡県西部の浜名湖に臨むエリアに位置します。奥浜名湖の温暖な気候と古生層の土壌に恵まれ、古くからみかんの栽培が始まり、明治初期にはすでに全国に馬で運ばれ、味のよさが知られていたそうです。
昭和33年になって国有林の払い下げによる集団開墾が盛んになると、栽培面積が急増、今では全国的に知られるブランド「三ヶ日みかん」として名声を確立しています。
ブランドみかんだけあって近所のスーパーには並びません。どんなに美味しいみかんなのでしょう?食べてみたいです。^^
修学旅行は中学生と言えど団体行動ではなくて、数人のグループに分かれて各所を巡っている姿をよく見かけます。タクシーに4~5人が乗り合わせて運転手さんが説明したりお店に連れて行ってくれたり…
こちらの中学校もその例に漏れずおよそ30か所の見学・体験コースの中から好きなものを選ぶという形をとっているそうです。
和菓子や西陣織など京都らしいものに人気が集まり・・・けれど体を動かすことが大好き、と北山杉の里で丸太を使った木工体験のコースを選んでくれた少年たち5人がやってきました。
街中から少々離れていることもあり、デラックスバスはこの5名の貸切状態♪ バスの中で制服からジャージに着替えてすっかりくつろいだご様子。
学年全体の中で希望を募ったので、クラスも違う彼らは全員運動部所属。そして地元のサッカークラブのメンバーです。
ひと通り見学して北山杉・北山丸太を知ってもらった後は外に出て、山の空気を存分に吸います。
天然の谷水は冷たくて美味しいよ、と言うと即!行動に移すのは若い証ですね。
例によってこむき体験、みんな夢中になって丸太をつるつるにしていきます。
お待ちかねの木工体験、今日は絞り丸太も使って作ります。まずは「北山杉」の焼き印を押す練習をします。
大変熱くなってるので要注意。押しを均一にしないとかすれるし、押しつけすぎると焦げてしまいます。
今回は時間の都合もあるので、のこぎりやサンドペーパーは使わなくていいようにキットになっているパーツをボンドでくっつけるだけでOK!
でも薄く綺麗に糊付けするのはなかなか至難の業です。
立派な絞りと美しい年輪はさすが北山丸太。全部のパーツを組み立てたら最後は輪ゴムでしばって固定します。
これは小物入れにもなりますし、中にペットボトルを入れて同じ高さで切ると花瓶にもなる素敵な木工品。
それぞれに出来上がった作品を手に、ハイ、キムチ!
とってもいい笑顔。それにジャニーズに負けないイケメンジュニア達。楽しんでもらえたでしょうか?
時間もピッタリ、ガイドさんがみんなを待っていました。
「北山杉のように真っすぐな脚になれますように。」なんて笑顔でおっしゃるチョットひょうきんなガイドさんは、この修学旅行に欠かせないパートナー。十分に真っ直ぐな美脚でございますよ。
「床の間なんて知ら~ん」 「お婆ちゃんとこで見たことある」
そして最後には「ここに来れて、北山杉のことを初めて知って、大変な仕事なんだなぁと勉強になりました。」
そう言ってくれた少年たち。
彼らの未来が明るく健康で、北山杉のようにスクスク育ってくれますように、この修学旅行の思い出が大人になっても記憶のどこかに残っていてくれますように・・・
少年よ!丸太を抱け。一生懸命つくった木工品を抱いて、お家へ帰ってね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます