8月最後の日曜日、28日に北区のイベント「北山杉探検隊」がここ「京都北山杉の里総合センター」で行なわれ、約90名の方が参加されました。
北山杉の産地で実際に北山杉に触れて知識を深めていただくという北区主催のイベントです。
バス2台に分乗されて到着後、バスごとに2組にわかれて研修会がスタート。
まず、ビデオで北山杉・北山丸太の基礎知識をお勉強!
北山杉の苗づくりから植林、枝打ち作業や、人造絞りの巻きつけ作業、伐採の様子。搬出後の皮むき作業や、磨き作業など、様々な工程の伝統の技を熱心に映像で見ながら、皆さん関心を示されている様子。
このあと、枝打ち作業と磨き作業は実際に見れるんですって。
ビデオを見たあとは、北山丸太をふんだんに使用している、杉のいい香りのするホールに出て、実際に触れて、見て、北山丸太独特の滑らかな肌触りや柔らかな風合いを実感。
北山丸太に触れた後はセンター建物の外に出て、いよいよ北山杉の枝打ちの実演が始まりました。
「すごーい!」
参加者の方から歓声があがります。
枝打ちの職人さんが地上からの高さ8メートルくらいまで登り、幹に足場をつけてとまり、鉈(なた)を使って次々と、枝葉が打ち落とされていきます。
地上で説明を聞きながら、参加者の皆さんもしばし作業に目が釘づけの様子。
説明によると、滑らかな木肌の製品にするために、枝を打ち落とした打ち跡が、幹すれすれの高さになるように、また皮をむいたりしないようにする技術が必要で、1人前の枝打ち職人になるまでに 3年から5年はかかるそうです。
まさに熟練の技ですね。
枝打ちの実演が終わり、次に皮むき体験ができると聞き、倉庫前のテントへ。
タルキ(垂木)と言われる細い北山杉を、馬と呼ばれる台の上に載せて、組合のスタッフが剥きかたを説明したあと、希望者が皮むきを体験。
先端を薄く削った木製の「へら」と呼ばれる道具を使い、木肌と荒皮の間にへらを差し込んで横へすべらせて剥いていきます。
子供さんも汗をかきながら夢中になって、体験。
その横で、北山丸太の砂磨き作業の実演がはじまりました。
北山丸太の表面を仕上げる最終工程で、この地域に昔から伝わるかすりの作業衣装を身にまとった女性スタッフが、 これまたこの地域に伝わる独特の磨き砂を使って、素手で木肌を磨きあげていきます。
この砂の秘密はまたの機会にとりあげることにして・・・。
この砂磨き作業をしたあとは、木肌表面に北山丸太独特の光沢、色つやがでるそうです。
参加者の皆さんも実際に丸太磨きを体験。
手のひらがツルツルになったと驚かれていましたが、手のひらだけじゃなく、北山丸太の木肌もツルツルに磨けているんですよ!
そして、いよいよ最後のお楽しみ!
北山杉の花器づくりを全員が体験。
もちろん作った花器はお土産に持ち帰れるとあって、子供さんも、いや大人の皆さんが一生懸命に加工されたパーツを組立てておられました。
組立ておわったあとは、スタッフに「北山杉」の焼印を押してもらって皆さんとてもうれしそう!
気がつけば出発時間になっていて、それでもまだスタッフに質問する方がいたり、北山杉を写真におさめようとカメラを構える人がいたり。
本当にあっという間に時間が経って、参加された方は皆さん満足そうに、バスへ乗っていかれました。
短い時間でしたが、この日、北山杉に触れていただいた体験が、皆さんの思い出に残ればとてもうれしく思います。
参加者の皆さん、そしてスタッフの皆さん お疲れ様でした。
沢山写真があってとても楽しいブログですね^^これからも更新楽しみにしています。