東京ヤングジュオン日記

森林ボランティア講座in東京の
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第26期 里山・森林ボランティア入門講座in東京 第4回報告

2025-01-20 | 里山・森林ボランティア入門講座

こんにちは! 事務局インターン生のシュガーです。

今回は第4回里山・森林ボランティア入門講座の様子をお伝えしていきます!

第4回は西多摩郡奥多摩町にある「海沢ふれあい農園」様ご協力のもと活動を行いました。

午前中は町内で柚子(ユズ)の剪定を行います。活動の流れについてふれあい農園の堀さんからレクチャーを受け、農園から車で移動すること約10分、作業現場に到着です。農園外での活動は今年が初めての試みとなります。

今回作業を行う場所は奥多摩町を一望できる急斜面の農地になります。町では昔から急峻な場所で農作物や柚子が栽培されています。しかし、そのような農地が放棄されると、人間活動が見られなくなったのを機にサルなどの野生動物が山から下ってきて、畑を荒らしたり住居に入ってきたりなどといった鳥獣被害のリスクが高くなってしまいます。この場所では農園やJUONの協力で数回剪定作業を行っており、その活動が評価され先日には西多摩新聞に掲載されました!その経緯もあり活動には西多摩新聞の記者と奥多摩町長も駆けつけてくださりました。

準備体操を終え、3班に分かれて作業開始です。

柚子の木は、ハリギリやタラノキに匹敵するほどのトゲが枝や幹全体に覆われており、自分の身を傷つけないためにも慎重に剪定を行っていく必要があります。

最初にササなどの草本やチャノキといった低木の一部を取り払い、サルに取られる前に柚子の果実の収穫、そして枝の一部を選定します。ヤングジュオンによるサポート、そして第2回・第3回の講座を通して培った立ち回り方や手道具のスキルを活かし、受講生全員が円滑に作業を行なっていきます。最初は山仕事に不安のあった方も、今では進んで藪の中を掻き分け活動に臨んでいます!!

作業の合間に収穫した柚子皮を団子にトッピングしていただきました!🍡柚子を加えることで甘い団子もフルーティーな香りを楽しめることができます☺️

一休憩を終え、作業再開です。後半戦は、前半に引き続き剪定を行いつつ、一部の柚子の木を伐倒します。根元近く幹の太さが20cm程度の木ですが、倒すためには相当の力が必要です。

班員全員が一丸となって取り組み、見事綺麗に伐倒することができました!!切り倒した柚子は幾つかに分けて運搬し、付いている実を採っていきます。

今回の剪定作業ではこんなにも沢山の柚子を収穫することができました!!

午前中の活動を終えて農園に戻り、お昼はすいとんをいただきました。

すいとんにも先程収穫した柚子の皮を追加します。町内で収穫された白菜などが入っており、モチモチっとした触感の水団に野菜本来のうまみ、そして柚子の香りが存分に広がり、とても美味しかったです!!

午後は、堀さんから農園や奥多摩町での活動と、里山の現状についてお話をしていただきました。

農園では農体験やJUONの森林の楽校(もりのがっこう)のほか、台風で荒れてしまったわさび田の復旧作業や苗の植え付け、そして小屋づくり体験などが行われています。小屋づくり体験はJUONの実践講座の一環で、入門講座を修了したヤングジュオン達によって伐倒した材を使って一から作業をしており、今回はその作業場に赴きました。

里山の現状については、「少子高齢化」によって若者の担い手が減少していることや、森林・耕地が放棄されていることによるリスクなどについてお話をいただきました。こういった問題を解決する方法として、やはり森林ボランティア講座や森林の楽校といった活動が必要不可欠となっていきます。近年では、Iターンのように田舎に移り住んで営農をする人も増えてきてはいますが、中山間地域で問題となっている人手不足や農被害に関しては、地域住民と寄り添い、協力していくことが重要です。今回、午前中に訪れた柚子農園での剪定作業のように、実状を目にし、アクションを起こし、地元の人と語り合って協力して課題を解決していくことが本当に大切だと改めて実感しました。

今回ご協力してくれた海沢ふれあい農園の皆様、そしてヤングジュオンの方々、本当にありがとうございました。第5回の現場も海沢ふれあい農園となりますので、その節はどうぞよろしくお願いします。

 

(シュガー)

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