午後からフラリと出かけたアラモアナで・・・。
特に戦利品も無く、帰る前にトイレットペーパーでも買うかと寄った
ロングスで。
クリスマスのラッピンググッズも買っとくか、とラッピングペーパー3本やら
ラッピング用のリボンやらを買い込みレジへ行きました。
そこでキャッシャーの人がスーパー袋に商品を入れてくれるわけですが、
地味でおとなしそうな、キャッシャーの女の子が、
「大きな袋がないからごめんなさいね」と、長いラッピングペーパーを3本、
無造作にレジ袋に入れてくれました。
私は、「あ。べつに大丈夫です」と答えました。
ラッピングペーパーはかなりの長さで、レジ袋はそれらを入れて運ぶという用を成さないけど、
今日は他に荷物もなし、抱えて歩けばいいか、とぼんやり考えていました。
その時、私の後ろの後ろに並んでいたおばさんが言ったのです。
「持ちやすいようにそのラッピングペーパーをまとめてしばりなさい。」
・・・・・・。
確かに、3本がバラバラしているより、3本をまとめてしばってくれたら
持ち歩きやすそうです。
しかしそこでキャッシャーの彼女は小さな声で一言、確かに言ったんです。
「そんなの私の仕事じゃない」と。
あのおばさんには聞こえてなかったと思います。たぶん・・。
私は思わずキャッシャーの顔を見てしまいました。こんな事言うんだ、この人・・・。
ふてくされたキャッシャーに、私は「あ、持てるから大丈夫です」と言いましたが
いやいやながらもう一枚のレジ袋で3本の長いペーパーを縛ってくれました。
私は思いました。
いいえ、それはあなたの仕事以外の何ものでもありません。
客が買った品を、持ち帰りやすいように袋詰めするのもキャッシャーの仕事の一部。
客に対して吐き捨てたあなたの言葉は、キャッシャー失格です。
だてにアメリカに20年近く住んでるわけではありません。
この国の、サービスの悪さはよーーーーくわかっていますから、
過剰な期待はしません。
この場合でも、おそらく、ほとんどのキャッシャーがペーパーを3本に束ねて縛ってくれるなんて
親切な技は持たないでしょう。
ペーパーを、ただ袋に入れてくれるだけでも文句はありませんでしたが、
あの言い草はないよねぇ。
あそこで、私の仕事じゃない等と吐き捨てるのでなく、「あ、そうね、グッドアイディアね
」
とたとえ心になくても言うだけで、
そこにいた人たちの心はもうちょっとあったかくなったと思う。
そしてなにより、あのキャッシャーの人自体の心を変えたと思うよ。
私も接客業一筋、気をつけようっと。