近藤誠医師の本はあれこれ読んだが、同じように現在の医療について苦言を呈している、医師ではない人の本も読んでみた。著者は獣医学科を卒業した獣医師ではない医療ジャーナリストである。世界に影響力を持つ米国のおよそ50の医学会が提唱する「絶対に受けたくない100の医療」をまとめたものということらしい。
「肺癌のCT検査は、ほとんど無意味である」(米国胸部医師学会、米国胸部学会)
「大腸の内視鏡検査は10年に1度で十分である」(米国消化器病学会)
「6週間以内の腰痛には画像診断をしても無駄である」(米国家庭医学会)
「4歳以下の子供の風邪に薬を使ってはいけない」(米国小児科学会)
などが紹介されている。
日本は国民総保険制度なので、医療費の個人負担が米国に比べて安いため、素直に医者の言うことに従って様々な検査を受ける人が多い。しかし、著者は、それによって生じる医療費、検査の苦痛、追加の再検査、誤診の可能性などの観点から、不要、若しくは有害と考えられる検査、治療法について、何故そうなのかも含めて解説している。
ふむふむと興味深く読んだけれど、ちょっと一方的ではないかとも感じた。現代医療も100%完璧ではないので、様々な問題はあると思う。でも、それに対して常にさらなる取り組みや研究も行われているはず。この本にでてくる学会の意見が100%正しいとは限らないのではと思ったのだった。
タイトルに、”米国の医学会が提唱する”を
付け加えてもらえたらよかったかも。
「肺癌のCT検査は、ほとんど無意味である」(米国胸部医師学会、米国胸部学会)
「大腸の内視鏡検査は10年に1度で十分である」(米国消化器病学会)
「6週間以内の腰痛には画像診断をしても無駄である」(米国家庭医学会)
「4歳以下の子供の風邪に薬を使ってはいけない」(米国小児科学会)
などが紹介されている。
日本は国民総保険制度なので、医療費の個人負担が米国に比べて安いため、素直に医者の言うことに従って様々な検査を受ける人が多い。しかし、著者は、それによって生じる医療費、検査の苦痛、追加の再検査、誤診の可能性などの観点から、不要、若しくは有害と考えられる検査、治療法について、何故そうなのかも含めて解説している。
ふむふむと興味深く読んだけれど、ちょっと一方的ではないかとも感じた。現代医療も100%完璧ではないので、様々な問題はあると思う。でも、それに対して常にさらなる取り組みや研究も行われているはず。この本にでてくる学会の意見が100%正しいとは限らないのではと思ったのだった。
タイトルに、”米国の医学会が提唱する”を
付け加えてもらえたらよかったかも。
とはいうものの、自分が医療を受ける時のことを考えれば、検査や薬は必要最低限にしてほしいし、経験上、なるべくその手のものを減らす医師が名医でした。
医者も患者もとりあえず安心したいので、過剰な医療に走るのではと思います。
米国流医療が正しいかどうかは分からないけれど。
日本にはアメリカの2倍以上のCTが設置されているそうです。当然医療施設側は投資回収のために使用したがりますよね。
日本は健康保険制度のために医療費が安いです。なので「念のため」と軽い気持ちで検査を受けてしまいがちです。
アメリカは民間保険会社が対応していますので、支払額は少ないに越したことがありません。
そういう背景の違いがこの本にも現れているのではないかと思いました。