戻って１年

日本生活を再開させて1年が経ちました。

海外赴任する前は日本人が日本生活に戻ることに支障があるとは思ってもいませんでした。人によるとは思いますが、実は結構大変なのね。

海外赴任の大先輩が言っておりましたが、赴任していた1年を1か月としてプラス３か月は日本生活に順応するために時間が必要だそうです。つまり私の場合6年間海外に居りましたので9か月は順応期間になります。

確かに数か月は変わってしまった日本に驚きの日々でした。１つ１つにリアクションを取ってたら疲れるので表には出しませんが、頭の中ではいろいろな戸惑いが起きてた日々でした。

会社に限って言えば、サラリーマン人生の半分を海外拠点で過ごしたため、日本の職場では私に対する認知度も低く、若手社員からすると「だれだこの人？」　「なにが出来る人なんだろ？」と言った印象もあったはず。周りの環境自体も順応するために時間が必要です。

1年を振り返って思うことをいくつか記そうと思います。

●意外にファストフードやファミレスには行かない。
日本は食事が美味しいから、帰任するのは楽しみだなとイギリスにいるころは思っていました。ラーメンや牛丼屋やファミレスやハンバーガーなどなど、街のどこのお店に入っても美味しい。お腹空くのが楽しみだ！なんて…

でも、実際はほとんど行ってない。マック、なか卯、スキヤに数回行った程度。会社には食堂があるため、便利なようで既婚者はなかなか行かないんだな。

●マッサージ屋さんが増殖中
ここ数年の日本の変化の１つだと思う。国道沿いや駅前にマッサージ屋さんをよく見かけます。以前はコンビニだったような店の作りで、看板に1時間2980円とか。しかも夜遅くまで営業してたり…そんなに需要があるんだ？

揉まれたらクセになりそうなので行く気してませんが、日本の新たな駆け込み寺になってると思います。お手洗いは使わせてくれるのかな？

●夜11時以降はニュース番組が無い
23時頃に家に帰ることが多いのですが、１日の出来事を吸収したいときにニュース番組がないのがツライです。平日のこの時間帯はだいたいマツコとか有吉を見かけますが、彼らは疲れた私を癒してくれない。地デジになってチャンネルが増えたように見えるけど、ニュースが増えたわけではない。ショッピングチャンネルがあるのならニュースチャンネルもあって良いじゃないのか？

特にガッカリするのが日曜の夜にNHKは外国の歴史ドラマをレギュラーでやってやがる。どこの国の放送局だよって思う。電波を流してまで伝えるべきことってもっと他にあるだろ！と言うか単にニュースを見たい。


●おもてなし
流行語にもなったおもてなし。決して海外に「おもてなし」が無いわけじゃないですが、日本の礼儀と思いやりによる「もてなす」習慣って世界に誇れるものだと思う。

和菓子屋さんのカウンターでお煎餅を買ったら、お店の出口まで店員さんが付いてきてくれて商品を渡し、深々とお辞儀する。

日本人としてはそれほど珍しくないですが、海外から来た人たちが感銘を受ける光景の１つです。今でもこの光景を見られる日本は素晴らしいなぁと思った。日本人として昔からの習慣って誇れることがたくさんあると思う。大切にしたいと思う。