先月の12ヶ月点検で指摘された項目の1つでありますリアのブレーキパッド。残量があと1mmとのことですので交換したいと思います。愛車のブレーキがどうなっているのか勉強を兼ねてジャッキアップしてみます。
306のリアキャリパはベンディックス社製。今はハニウェルと言う大きな会社に吸収されちゃいましたが、ブレーキに関してはとても長い歴史を持っていまして、とても教科書的なブレーキを世に送り出しています。ちなみにフロントキャリパはルーカス製。こちらも大手ブレーキ会社TRWに吸収されています。90年代のブレーキを改めて今見ますとブレーキ業界はこの15年で大きく変わっているんだなと思います。
ブレーキキャリパはタイヤと一緒に回転するディスクローターをパッドで挟み込むことで制動力を発生させるのが役割なのですが、さまざまなタイプがあります。特にこのベンディックスのブレーキは日本ではあまり見ないタイプです。
パッドは使うたびに摩耗して薄くなるので、その厚み変動に対して車両側のパッドに対してはピストンが出るのと、外側のパッドに対してはキャリパ全体がスライド出来るようになっていまして、このようなタイプを浮動式キャリパと呼んでいます。
パッドはブレーキ力を出すためには押し付けられてローターと一緒に回らないように動きを保持されなければなりません。一緒に回ったらブレーキにならないので…このキャリパの珍しいところは2枚のパッドの保持と外側のパッドを押し付けるのが1つのサポートブラケットで行われているとこと。
よく見る浮動式キャリパはパッドを保持するサポートはスライドしないで車両足回りの上に固定されています。そのサポートの上を外側のパッドを押す爪を持ったシリンダーがスライド出来るようになっています。パッドを押すことと保持することを兼ねてしまうタイプはベンディックスの特許だった記憶です。
ちなみにパッドの上にのっている針金はラトルスプリングと呼びまして、車両上でパッドがカタカタ踊りださないようにするものです。こんなにローターに近付くんだ。怖いなぁ。早くパッドを交換しないと。
こちらが新旧パッド。上が使用済み品。もう真ん中のスリットが無くなってる。残量はあと1.5mmってところです。
ブレーキ屋の気になるところは偏摩耗や片減りをしていないか?回転方向入口側出口側もほぼ同等の厚み、4枚ともほぼ均等に摩耗してるし、なかなか優秀です。
今回買ったパッドはヤフーショッピングで4000円弱のもの…ディーラーでは1万3千円って言われたのが自分でやるって思った経緯でもあります。Amazonでも1万円以上のものばかりだったので諦めようと思ったのですが、ヤフージャパンは値段のレンジが広かった。
パッドの品質不良で怖いのは、品質ばらつきによる片減りと最悪の剥離です。安いやつだと不安がありますが、いちよードイツの某有名ブレーキシステムブランドの子会社の製品だったので、今回はこの破格のパッドを試すことにします。形もちゃんと合ってるし見た目問題無さそう。まぁパッドの値段なんてのは代理店までの流通ルートで大きな数字が決まってしまうんだろうな。大丈夫大丈夫。
ちなみにこのパッドは車両内側と外側の形が違うのがポイントです。内側用にはデッパリが付いていまして、ピストンに設けられている溝にはまります。
小まめに画像を撮っているのはブログのためと言うか、ちゃんと元に戻すため…ラトルスプリングがどう組んでたなんて忘れちゃいますよ。
新パッドの装着準備が整いました。
手順書によるとサポートブラケットを外すことなく車両上でパッド交換が出来るのですが、今回は勉強なのでサポートブラケットを外してしまいました。この場合ボルトの緩み止め剤が必要になるので要注意です。
通常のディスクブレーキですと、新品パッドを組む前にピストンを奥まで押し込むために戻し工具もしくはそれ同等の気合とバカヂカラが必要なのです。このリアキャリパはパーキング機構が付いていまして、ピストンの中にねじが備わっています。ピストンは押しても戻せません。押すのではなく回して戻します。時計回りでピストンが中に入っていきます。反対に回すとピストンがシリンダから飛び出して大惨事になり明日会社に行けなくなりますので要注意です。
このピストンの溝が先ほどのパッドのデッパリが収まるようにします。そうするとパーキングレバーを引っ張るとピストンは回らずにパッドにクランプ力を与えてくれます。
ピストンを戻す際はボンネットの方のリザーバータンクの量も要注意です。液面が上がりますので、もともとナミナミだと溢れます。
新品パッドになりました。各部の締め付け確認や付け忘れた部品は無いか確認出来たら終わりです。
これを機にタイヤローテーションもやったし、また明日から元気に走れます。
今回の参考文献はイギリスで購入したマニュアルをもとにしております。ようやく役に立ちました。
306のリアキャリパはベンディックス社製。今はハニウェルと言う大きな会社に吸収されちゃいましたが、ブレーキに関してはとても長い歴史を持っていまして、とても教科書的なブレーキを世に送り出しています。ちなみにフロントキャリパはルーカス製。こちらも大手ブレーキ会社TRWに吸収されています。90年代のブレーキを改めて今見ますとブレーキ業界はこの15年で大きく変わっているんだなと思います。
ブレーキキャリパはタイヤと一緒に回転するディスクローターをパッドで挟み込むことで制動力を発生させるのが役割なのですが、さまざまなタイプがあります。特にこのベンディックスのブレーキは日本ではあまり見ないタイプです。
パッドは使うたびに摩耗して薄くなるので、その厚み変動に対して車両側のパッドに対してはピストンが出るのと、外側のパッドに対してはキャリパ全体がスライド出来るようになっていまして、このようなタイプを浮動式キャリパと呼んでいます。
パッドはブレーキ力を出すためには押し付けられてローターと一緒に回らないように動きを保持されなければなりません。一緒に回ったらブレーキにならないので…このキャリパの珍しいところは2枚のパッドの保持と外側のパッドを押し付けるのが1つのサポートブラケットで行われているとこと。
よく見る浮動式キャリパはパッドを保持するサポートはスライドしないで車両足回りの上に固定されています。そのサポートの上を外側のパッドを押す爪を持ったシリンダーがスライド出来るようになっています。パッドを押すことと保持することを兼ねてしまうタイプはベンディックスの特許だった記憶です。
ちなみにパッドの上にのっている針金はラトルスプリングと呼びまして、車両上でパッドがカタカタ踊りださないようにするものです。こんなにローターに近付くんだ。怖いなぁ。早くパッドを交換しないと。
こちらが新旧パッド。上が使用済み品。もう真ん中のスリットが無くなってる。残量はあと1.5mmってところです。
ブレーキ屋の気になるところは偏摩耗や片減りをしていないか?回転方向入口側出口側もほぼ同等の厚み、4枚ともほぼ均等に摩耗してるし、なかなか優秀です。
今回買ったパッドはヤフーショッピングで4000円弱のもの…ディーラーでは1万3千円って言われたのが自分でやるって思った経緯でもあります。Amazonでも1万円以上のものばかりだったので諦めようと思ったのですが、ヤフージャパンは値段のレンジが広かった。
パッドの品質不良で怖いのは、品質ばらつきによる片減りと最悪の剥離です。安いやつだと不安がありますが、いちよードイツの某有名ブレーキシステムブランドの子会社の製品だったので、今回はこの破格のパッドを試すことにします。形もちゃんと合ってるし見た目問題無さそう。まぁパッドの値段なんてのは代理店までの流通ルートで大きな数字が決まってしまうんだろうな。大丈夫大丈夫。
ちなみにこのパッドは車両内側と外側の形が違うのがポイントです。内側用にはデッパリが付いていまして、ピストンに設けられている溝にはまります。
小まめに画像を撮っているのはブログのためと言うか、ちゃんと元に戻すため…ラトルスプリングがどう組んでたなんて忘れちゃいますよ。
新パッドの装着準備が整いました。
手順書によるとサポートブラケットを外すことなく車両上でパッド交換が出来るのですが、今回は勉強なのでサポートブラケットを外してしまいました。この場合ボルトの緩み止め剤が必要になるので要注意です。
通常のディスクブレーキですと、新品パッドを組む前にピストンを奥まで押し込むために戻し工具もしくはそれ同等の気合とバカヂカラが必要なのです。このリアキャリパはパーキング機構が付いていまして、ピストンの中にねじが備わっています。ピストンは押しても戻せません。押すのではなく回して戻します。時計回りでピストンが中に入っていきます。反対に回すとピストンがシリンダから飛び出して大惨事になり明日会社に行けなくなりますので要注意です。
このピストンの溝が先ほどのパッドのデッパリが収まるようにします。そうするとパーキングレバーを引っ張るとピストンは回らずにパッドにクランプ力を与えてくれます。
ピストンを戻す際はボンネットの方のリザーバータンクの量も要注意です。液面が上がりますので、もともとナミナミだと溢れます。
新品パッドになりました。各部の締め付け確認や付け忘れた部品は無いか確認出来たら終わりです。
これを機にタイヤローテーションもやったし、また明日から元気に走れます。
今回の参考文献はイギリスで購入したマニュアルをもとにしております。ようやく役に立ちました。
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