c'est joli ここちよく たのしく すこやかに・・・

庭で育てた草花と描く情景画
les couleur
高折みゆき

映画 七つの会議

2019年01月29日 11時56分48秒 | 日々 diary



雨上がり

凛とした空気がつめたくも

澄んだ空気と深呼吸すると

カラダだけでなく

ココロまですっきりと

あたらしい空気がはいって、

ココロもカラダもここちよい風が通り抜けるようです


昨夜

映画の試写会に行くことができました

原作 池井戸潤さん
監督 福澤克雄さん
出演 野村萬斎さん、香川照之さん、及川光博さん等

先日伺った名古屋能楽堂での万作を観る会で、

配布されたチラシにこの映画のパンフレットが入っていて、

池井戸潤さんの作品は、以前から好きなものが多く、ぜひ見てみたいと思っていました。

偶然手にいれることができた試写会・・・久しぶりの映画鑑賞・・・楽しみにしていたのですが、

ほんとうに、たのしい時間をすごすごとができました。


以前、作家として本格始動する前、まったく畑違いの仕事で、

わたしも会社勤めをしていたこともあって、

会社が舞台になった物語は、作家になったいまも、なぜか心惹かれるものがあります。

会社時代に出会った役員の方々、上司、同僚、いまも時々ふっと思い出して、

それぞれ役職や、立場は違っても、それぞれに、いろいろなドラマがあって・・・

どれも物語になりそうだったりするのを、懐かしく思ったりすることもあります。


映画の内容は、

主人公 八角民夫 通称はっかくという、

会議中に居眠りしたり、組織の輪を乱す行為を平気で行うぐうたら社員
(っとパンフレットに記載してありましたので、そのまま引用させていただきます)で、

万年係長を中心に、中堅メーカーの営業課を舞台に、物語が展開していくのですが、

主人公、そして主人公を取り巻く、部下、上司、敵対部署、役員、代表取締役、親受け会社の関係者、

それぞれの出演者の心情が、シーンごとにとてもよく描かれています

また1時間59分という上映時間の短さにも関わらず、

ストーリー展開もとてもわかりやすく、リズミカル且つダイナミックに進んでいくので、

会社勤めをされていらっしゃる方はもちろん、幅広い年齢層に楽しめる内容かと思います。

観ながら、きっとあるあるって思うことが、たくさんあって、試写会では、終始笑いが起きていました。



映画を拝見する前、

ぐうたらといわれる万年係長のイメージとかけ離れている、
(会社勤めを経験されたことがあられる方は、皆さんそれぞれにそうした方のイメージってあると思うので・・・)

野村萬斎さんの配役にかなりギャップを感じていたのですが、

しっかり役作りをなさったのか、もしも職場にいらっしゃたなら、

かなり迷惑なイメージをしっかりと演じられているのですが、

お一人だけ、黒っぽいスーツやネクタイを着用されていて、影のある

不穏な雰囲気が感じられます

それが、物語が進展して、後半に向かうにつれて、

徐々に、その本当の素顔が明らかになっていくのですが、

姿勢、立ち姿、歩く速度、表情までも、どんどん変化していく様子に、引き込まれるものがあります。

これまで、安倍晴明や、のうぼうの城など、時代もののイメージが強かったのですが、

サラリーマンの演技も、圧倒される存在感があって、当初のイメージを覆し、思いがけず、はまり役でとても印象的でした

八角という存在に、八角が引き起こす世界にどんどん引き込まれていきます


池井戸作品に欠かせない存在の

香川照之さんや、及川光博さん、世良さん、藤森さんの演技も、

当たり前なのかもしれませんが、存在感のある演技で、


全編通して、豪華な出演者の方々が出られていますが、

どなたもシーンごとにその存在感が際立っていて、

一見豪華すぎるように思われるキャストにも無駄のなさというか、

どなたもぴたりとはまっていて、

素晴らしいキャスティングだなぁって、思ってしまいました。


とくに、香川照之さんと、野村萬斎さんは、今まさに時の人という印象があるのですが、

このお二人のシーンでは、二人の圧倒的な存在感に息を呑むような緊張感が生まれていて、とてもよかった

香川さんが、手を震わせてネジ・・・は、ほんとうに印象的でした
(続きは映画館で・・・)

日本という、島国ではぐくまれた独特の、風土、思想、文化・・・
普段は、当たり前で気づかないのですが、
わたしたちの心、DNAには、深く組み込まれている
ある種共通のテーマのようなものも、感じられた気がします

そして、働くことの正義とは・・・改めて、感じさせられる内容です。
深いテーマですが、
働いている方だけでなく、すべての方々に、
ほんとうの正義とは・・・自分自身の正義とどう向き合うか、
そんな普遍的なテーマを、改めて、感じること、考えさせてくれる大切なテーマが込められています



久しぶりに、リフレッシュすることのできた時間・・・

舞台もいいですが、チケットと取ったりしないで、気軽に楽しめる映画もいいですね

今度は、小説を読んでから、映画館でもう一度観たいと思っています。

名古屋では、東宝系の映画館

ミッドランドスクエアなどで、2月1日から、上映されるみたいです




今日は、作品とは全くことなる内容で、申し訳ありません・・・

でも、とてもたのしい映画だったので、ぜひご紹介したくて、

そして、素晴らしい時間を空間を、たくさんの方々と共有できることが、

わたしにとって、とても幸せなことなので、思わず書いてしまいました

今日も笑顔を贈りあえる日でありますように

自分の心に素直に、

正直でいられる日でありますように!

風邪をひかないように、今日も笑顔で素敵な1日を!



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