原発事故から遠い鹿児島で子供の食の安全について分かって貰うと言う事はとても、難しいのですが…。
このお母さん突破口を作ってくれました。
(私は、涙が出るぐらい嬉しかった、抱きしめに行きたいぐらいだった…。)
自分のお子さんの為に、皆さんも話してみませんか?
お母さんと学校との話し合いです。
是非読んでください。
以下転載
水曜日に校長と話し合いをしてきました。
息子と夕方校長室前で待ち合わせ。
これまで7か月間、食材に関してピリピリした生活を送ってきました。
息子を送り出すとき、いつも
「車に気を付けてね」
と言い続ける毎日。
県内のイ○ンで販売された牛肉が汚染されていた」と報道されたあの日から
「遠いから大丈夫」という変な安心感は
「給食に使われている材料は大丈夫だろうか」
という大きな不安へと変わりました。
その後、スーパーの野菜売り場に見慣れない産地の野菜が並びだしました。
例として、地元産のレタスが並んでいたところには長野産が並びました。
スーパーをハシゴしてレタスを探しましたが、どこも長野産。
しばらくして熊本産にラベルが変わりましたが
「産地偽装」の情報を聞いていたので、購入することはありませんでした。
鹿児島市内の親戚が作ったものや
地元の生産者の名前が明記してある野菜しか購入しなかったので
「分からない物を食べるよりは一時的に栄養が偏った方がまし」
という考えの元、夕飯はご飯と納豆のみ、という日も多くありました。
これだけ家庭内で神経を使っているので
給食の献立表に、地元産が出回っていない材料が記されていた時
「どこのニンジン?」「どこのレタス?」「どこのシイタケ?」などなど気になって気になって
胃が痛む毎日を送っていたわけです。。
そこで鹿児島県産の養殖カンパチや
鰹節・県内の中学校で給食として出されたヨーグルトからのセシウム検出が相次ぎ
もうこれはダメだと思い、校長に話を持ちかけました。
初回は
「集団の中で一人だけは…」とか
「お弁当選択制になった時は給食の子への対策が…」など
トンチンカンなことを言っていた校長でしたが
水曜日は全く違っていました。
とにかく「遠いから安全」という妙な安心感だけはどうにか変えて頂きたいと思い
内部被曝とは何なのか
放射性物質とはどのようなものでどのような影響を与えるのか
給食に関して真剣に取り組んでいる自治体の記事や
セシウム検出食品の記事や
食べ物そのものだけではなく飼料や肥料にも配慮が必要なことや
加工品に使われている材料の産地のことや
日本の安全基準と海外の安全基準の比較表や
全国のお弁当ママの声など
膨大な量の資料を準備して話し合いに臨みました。
担任も同席してくれました。
担任は月曜日の話し合いの後、息子に
「校長先生が許してくれたらお弁当にしてもいいからね、大丈夫だから」
と声をかけてくれていたそうです。
その担任、私が机に並べた膨大な量の資料を真剣に読んでくれていました。
校長
「今回は給食をお弁当に、ということで申し出て頂きましたが
学校側はそのお申し出に対し拒否をする権限は持っていません。
なので、受理するしかないのですが
お母様と学校のほうである程度決め事と言うか
ルールを設けることをお許しいただきたいと思っています。」
私
「その件については、私も息子と話し合いをし
学校側にお願いしたいこととしていくつか準備させていただいております。
初めにお伝えしたいと思いますが、よろしいでしょうか。」
校長
「はい、どうぞ。」
私
「まず一つ目は、給食当番はこれまで通りさせて頂きたいと思っております。
また、周囲のお友達がなぜお弁当にしたのと息子に質問した際には
放射能が、ということを言ってしまうと
まさにこれから食べようとしている給食を前に、子供たちが拒否反応を示すことが考えられます。
なので、その質問に対しての返事として
“よく分からないけど、お母さんがそうしろと言ったから”と述べるようにと話してあります。
また、お弁当には極力給食と同じ献立の物を準備したいと思っていますが
材料が揃わないこともあります
努力はいたしますが
給食と完全に一致しない場合もあることをご了承いただければと考えています。
最後に、これは私個人が息子の安全のために行うことですので
クラスがどうとか学校がどうとかいう問題ではないこと
すなわち、学校を信じていない、給食を信じていないということではなく
給食というものが完全に安全基準を満たしているということが確認できる状況になった場合
またいつでも給食に戻したいと願っているということを
まずご理解いただければと思っております。」
校長
「あー…私がこれからお願いしたいこと、ほとんど同じ内容です。
ホッとしました。」
私
「そうでしたか。それはよかったです。」
校長
「給食を停止するには申請書を提出して頂かないとならないのですが
その停止理由としては、“体質的な理由”としてご記入いただきたいと考えていますが
いかがでしょうか。」
私
「それでお願いしようと私も考えておりました。よろしくお願いいたします。」
校長
「お話しすることは以上になりますが
私も自分の子供がこの状況に置かれていたらと考えると
お母様のお気持ちは理解できます。
私は子育ての時期に海外で生活していたのですが
あちらでは昼食は “給食” か “お弁当” か “家に戻って食べる” かその日に選べた訳で
実際に学校給食費の滞納や未払いの問題に直面して
この一律給食という日本の制度に疑問を感じてもいました。
今、こういう状況になり、尚更ですね
近い未来に鹿児島県でも給食の在り方について注目されていくことと思います。」
私
「そうですね。こちらの厨房には線量計などはないのですよね。」
校長
「聞いたことがないですね…」
私
「学校給食を安全であると言いきって提供するには
まずそのような体制を整えていかなければなりません。
これは市や県で取り組む問題であるため、時間もお金もかかります。
その体制が整い、子供たちが安心して食べられる給食であると宣言できるまでは
保護者から希望が出ればお弁当もやむを得ないと思います。
大人同士の問題だけでなく、教室内での子供同士の問題も多々出てくる可能性がありますので
その都度、担任と密に連絡を取り合い
私のような保護者が増えてきた時に、もめたり騒ぎにならないよう
マニュアルとなることができれば、と考えています。」
校長
「子供たちに安心して食べてもらえる給食にしなければならないですね。」
私
「よろしくお願いしますね、お弁当作るのは正直言って面倒ですから。
給食は本当に助かるんですよ。」
校長
「(笑)ですよね、今はお忙しいお母さんが多いですから。
まあ、あとは給食の目的として材料に対する知識を深めることや
作ってくださっている方とのコミュニケーションなどがありますが
この辺は大丈夫ですね。」
私
「はい。給食の時間で違うことと言えば
食べるものが私が作ったものであるだけということで、他には何もありません。
いつも通りでお願いいたします。」
校長
「子供たちにはあえて放射能の事は伝えませんが
保護者から問い合わせが来た場合、きちんと説明をしようと思っています。」
私
「ありがとうございます。
今は、よく分からない状況から子供たちを守ることが一番の課題ですから。」
校長
「そうですね。」
―――――――――――――――――――
ということでお弁当可になったのですが
話し合いの最中に担任が息子を見つめる目が涙目で
その表情は愛しさと切なさとが織り交ざった感じでした。
息子の顔を見ながら、他の子たちの顔も思い浮かべているのだなと
胸が苦しくなりました。
帰り際、私たちを見送ってくれた担任。
上履きに履き替えに行った息子を待っている間に
「日本の安全基準は本当に緩いですね…」
「私も個人としての意見はあります。
でも組織の中にいると言えないこともたくさんあってもどかしいです。」
などと漏らしていました。
息子の姿を確認すると、泣きそうな笑顔で手を振り
「また明日ね。」
と息子に声をかけ
息子が担任に深々と頭を下げている姿を見て
「担任、この先生でよかったね。」
と心から思いました。
担任は私たちが校門から出るまで、雪が舞う中見送ってくれました。
担任の力が大きかったかな、と感じ
心から感謝しています。
このお母さん突破口を作ってくれました。
(私は、涙が出るぐらい嬉しかった、抱きしめに行きたいぐらいだった…。)
自分のお子さんの為に、皆さんも話してみませんか?
お母さんと学校との話し合いです。
是非読んでください。
以下転載
水曜日に校長と話し合いをしてきました。
息子と夕方校長室前で待ち合わせ。
これまで7か月間、食材に関してピリピリした生活を送ってきました。
息子を送り出すとき、いつも
「車に気を付けてね」
と言い続ける毎日。
県内のイ○ンで販売された牛肉が汚染されていた」と報道されたあの日から
「遠いから大丈夫」という変な安心感は
「給食に使われている材料は大丈夫だろうか」
という大きな不安へと変わりました。
その後、スーパーの野菜売り場に見慣れない産地の野菜が並びだしました。
例として、地元産のレタスが並んでいたところには長野産が並びました。
スーパーをハシゴしてレタスを探しましたが、どこも長野産。
しばらくして熊本産にラベルが変わりましたが
「産地偽装」の情報を聞いていたので、購入することはありませんでした。
鹿児島市内の親戚が作ったものや
地元の生産者の名前が明記してある野菜しか購入しなかったので
「分からない物を食べるよりは一時的に栄養が偏った方がまし」
という考えの元、夕飯はご飯と納豆のみ、という日も多くありました。
これだけ家庭内で神経を使っているので
給食の献立表に、地元産が出回っていない材料が記されていた時
「どこのニンジン?」「どこのレタス?」「どこのシイタケ?」などなど気になって気になって
胃が痛む毎日を送っていたわけです。。
そこで鹿児島県産の養殖カンパチや
鰹節・県内の中学校で給食として出されたヨーグルトからのセシウム検出が相次ぎ
もうこれはダメだと思い、校長に話を持ちかけました。
初回は
「集団の中で一人だけは…」とか
「お弁当選択制になった時は給食の子への対策が…」など
トンチンカンなことを言っていた校長でしたが
水曜日は全く違っていました。
とにかく「遠いから安全」という妙な安心感だけはどうにか変えて頂きたいと思い
内部被曝とは何なのか
放射性物質とはどのようなものでどのような影響を与えるのか
給食に関して真剣に取り組んでいる自治体の記事や
セシウム検出食品の記事や
食べ物そのものだけではなく飼料や肥料にも配慮が必要なことや
加工品に使われている材料の産地のことや
日本の安全基準と海外の安全基準の比較表や
全国のお弁当ママの声など
膨大な量の資料を準備して話し合いに臨みました。
担任も同席してくれました。
担任は月曜日の話し合いの後、息子に
「校長先生が許してくれたらお弁当にしてもいいからね、大丈夫だから」
と声をかけてくれていたそうです。
その担任、私が机に並べた膨大な量の資料を真剣に読んでくれていました。
校長
「今回は給食をお弁当に、ということで申し出て頂きましたが
学校側はそのお申し出に対し拒否をする権限は持っていません。
なので、受理するしかないのですが
お母様と学校のほうである程度決め事と言うか
ルールを設けることをお許しいただきたいと思っています。」
私
「その件については、私も息子と話し合いをし
学校側にお願いしたいこととしていくつか準備させていただいております。
初めにお伝えしたいと思いますが、よろしいでしょうか。」
校長
「はい、どうぞ。」
私
「まず一つ目は、給食当番はこれまで通りさせて頂きたいと思っております。
また、周囲のお友達がなぜお弁当にしたのと息子に質問した際には
放射能が、ということを言ってしまうと
まさにこれから食べようとしている給食を前に、子供たちが拒否反応を示すことが考えられます。
なので、その質問に対しての返事として
“よく分からないけど、お母さんがそうしろと言ったから”と述べるようにと話してあります。
また、お弁当には極力給食と同じ献立の物を準備したいと思っていますが
材料が揃わないこともあります
努力はいたしますが
給食と完全に一致しない場合もあることをご了承いただければと考えています。
最後に、これは私個人が息子の安全のために行うことですので
クラスがどうとか学校がどうとかいう問題ではないこと
すなわち、学校を信じていない、給食を信じていないということではなく
給食というものが完全に安全基準を満たしているということが確認できる状況になった場合
またいつでも給食に戻したいと願っているということを
まずご理解いただければと思っております。」
校長
「あー…私がこれからお願いしたいこと、ほとんど同じ内容です。
ホッとしました。」
私
「そうでしたか。それはよかったです。」
校長
「給食を停止するには申請書を提出して頂かないとならないのですが
その停止理由としては、“体質的な理由”としてご記入いただきたいと考えていますが
いかがでしょうか。」
私
「それでお願いしようと私も考えておりました。よろしくお願いいたします。」
校長
「お話しすることは以上になりますが
私も自分の子供がこの状況に置かれていたらと考えると
お母様のお気持ちは理解できます。
私は子育ての時期に海外で生活していたのですが
あちらでは昼食は “給食” か “お弁当” か “家に戻って食べる” かその日に選べた訳で
実際に学校給食費の滞納や未払いの問題に直面して
この一律給食という日本の制度に疑問を感じてもいました。
今、こういう状況になり、尚更ですね
近い未来に鹿児島県でも給食の在り方について注目されていくことと思います。」
私
「そうですね。こちらの厨房には線量計などはないのですよね。」
校長
「聞いたことがないですね…」
私
「学校給食を安全であると言いきって提供するには
まずそのような体制を整えていかなければなりません。
これは市や県で取り組む問題であるため、時間もお金もかかります。
その体制が整い、子供たちが安心して食べられる給食であると宣言できるまでは
保護者から希望が出ればお弁当もやむを得ないと思います。
大人同士の問題だけでなく、教室内での子供同士の問題も多々出てくる可能性がありますので
その都度、担任と密に連絡を取り合い
私のような保護者が増えてきた時に、もめたり騒ぎにならないよう
マニュアルとなることができれば、と考えています。」
校長
「子供たちに安心して食べてもらえる給食にしなければならないですね。」
私
「よろしくお願いしますね、お弁当作るのは正直言って面倒ですから。
給食は本当に助かるんですよ。」
校長
「(笑)ですよね、今はお忙しいお母さんが多いですから。
まあ、あとは給食の目的として材料に対する知識を深めることや
作ってくださっている方とのコミュニケーションなどがありますが
この辺は大丈夫ですね。」
私
「はい。給食の時間で違うことと言えば
食べるものが私が作ったものであるだけということで、他には何もありません。
いつも通りでお願いいたします。」
校長
「子供たちにはあえて放射能の事は伝えませんが
保護者から問い合わせが来た場合、きちんと説明をしようと思っています。」
私
「ありがとうございます。
今は、よく分からない状況から子供たちを守ることが一番の課題ですから。」
校長
「そうですね。」
―――――――――――――――――――
ということでお弁当可になったのですが
話し合いの最中に担任が息子を見つめる目が涙目で
その表情は愛しさと切なさとが織り交ざった感じでした。
息子の顔を見ながら、他の子たちの顔も思い浮かべているのだなと
胸が苦しくなりました。
帰り際、私たちを見送ってくれた担任。
上履きに履き替えに行った息子を待っている間に
「日本の安全基準は本当に緩いですね…」
「私も個人としての意見はあります。
でも組織の中にいると言えないこともたくさんあってもどかしいです。」
などと漏らしていました。
息子の姿を確認すると、泣きそうな笑顔で手を振り
「また明日ね。」
と息子に声をかけ
息子が担任に深々と頭を下げている姿を見て
「担任、この先生でよかったね。」
と心から思いました。
担任は私たちが校門から出るまで、雪が舞う中見送ってくれました。
担任の力が大きかったかな、と感じ
心から感謝しています。
引越し先は今月中に決める予定なのですが、よろしかったら、このお母さんのブログのURLを教えていただけませんでしょうか。どちらの学校なのかをこの方に伺って、もし私が移住を検討している地域と近ければ、同じ学校に通わせたいと思ったのです。同じ立場のお母さんが居る学校に通えたら、本当に心強いと思いますので。どうぞよろしくお願いいたします。
『頑張ったお母さん』のブログは無く、皆さんに勇気を持ってもらえるようブログにUPさせて頂くためにメールで文章を貰いました。
お母さんに連絡しますね。
(もうしばらくお待ちください)
Twitterの方へDMします。
自治体に働きかけないといけないですね。
復興庁もできて震災ガレキの広域拡散の
圧力も高まります。
子供達の為に何としても九州への
ガレキ受け入れを止めなくては。
鹿児島には親戚はおりますが、小学生の子どもを持って放射能で避難してる方の知り合いが全く居なかったので、孤独な戦いになるなぁ・・と不安だったのです。でも、他にも頑張っているお母様の話を聞いて、本当に勇気が湧いてきました。
関東の小学校では、何度も学校に足を運んだり教育委員会にお願いしたりと努力してきましたが、学校側から酷い対応をされることも度々。
このお母様の学校のように、真摯に受け止めて対応してくださる校長先生も素晴らしいと思いました。
『子供を放射能から守る会@かごしま』というのがあるのですね、嬉しいです!
今月中に鹿児島に行って、アパートなどを決めてくる予定です。今後ともよろしくお願いいたします。
こんにちは自治体に働きか重要ですよね。只今色々思案中です。
今度9自治体へ脱原発キャラバンで廻り、その時に子供を守る会で『焼却施設でのモニタリングに関する要望書』と『給食関係の文章』を提出したいと思ってます。
もしかしたら
oguさんは以前、木下さんの事でメールやり取りした方ですか?
それと宮崎の情報イベントにUPさせていただきます。
アボカドさん
つながりましょう。鹿児島で部屋捜しの時、時間が合い会えればいいですね。。
そーです。宮崎のイベントのUP有難う
ございます。
山本太郎さんの講演会で、熊本講演会の主催
者と名刺交換したので、熊本で講演会する際は
鹿児島や宮崎まで来てもらえるように配慮して
くれるそーです。
私の希望は、「チェルノブイリのかけはし」の野呂さんとか、食品の内部被爆に詳しい人に
鹿児島へ講演に来てほしいと考えております。
アボガドさん
鹿児島でいい物件が見つかるといいですね。
田舎は、空家だらけです。水洗トイレを
簡易水洗にする必要あるけど・・。
PM 2.5等放射能意外の汚染物質についてはどのように考え対策されているのでしょうか?