ハンセン病は、細菌感染により皮膚や神経に後遺症が残る病気です。衛生状態が改善した現在日本では感染することは稀です。
ただ、このハンセン病は見た目の問題もあり、偏見や差別がありました。今も途上国では差別があります。
患者を長期間にわたって強制的に隔離するための「らい予防法」が廃止されたのは1996年。
元患者たちの隔離政策による国の責任を認める判決が出されたのは2001年。
ハンセン病患者が家族から出たと知られると差別されることから、家族からもいなかったものとされ、悪名高い「優生保護法」の対象となり断種手術や堕胎が行われていました。
今は、各ハンセン病療養所に高齢患者が数十名ずつ残っています。少しでも安らかな日常を送れることを願っています。
国立療養所宮古南静園にて