NHKの「映像の世紀バタフライエフェクト 田中角栄 列島改造の夢と転落」を見て、田中角栄による日本列島改造論がなかったら、都市部と地方の格差が著しくて、日本は発展途上国のような状況だったかもしれないと感じました。途上国は首都は立派な建物があり、先進国を超える立派なホテルやデパートが並んでいますが、一地方に行くと電気が通ってないとか、冷暖房がないとか、きれいな水がないとか、本当に格差がひどいです。
映画「男はつらいよ 瘋癲の寅さん」を見ても、初期の作品では地方のさびれた様子が印象的です。冷暖房がなく食料がないボロボロの家が普通に出てきます。今は地方に行っても家はきれいですし、都市部と地方でも着ている服や食べているものは同じです。何なら、地方の方が豪華な食事をしている気がします(;^_^A
金権政治で決してきれいな身ではなかったかもしれませんが、もし田中角栄がもうしばらく政治で手腕をふるっていたら、今の都市部への一極集中は少しましだったかもしれません。
田中角栄は即断即決、演説も面白く、また旧制小学校卒(今の中学卒)で首相になった人なので、人として人気があったのでしょう。角栄みたいに日本を力強く引っ張っていく人が出てくると、この閉塞した日本の空気も良くなるでしょう。