そんな○○に魅せられて

海外への新婚旅行が悪夢に

あれは確か4年前。東日本大震災のあった年の夏でした。
例年、私は夏はしばらく日本で子どもと、そして夫も仕事の都合がつけば一緒に過ごしているのですが、
もともと高かった円が、夏休みの間に更に円高、ドルで用意していた予算が予想以上に減っていく
という恐怖を味わいました。

折角日本にいるのだから、たまには美味しいものも食べたいし、ちょっと遠出もしてみたい、
という当初の計画の半分も実現できなかったように思います。
毎朝チェックするのがその日の為替相場で、ため息をつきながら倹約生活をしておりました。

今回、ギリシャがデフォルト状態になり、お金を貯めてアメリカへ夢の新婚旅行にきた
ギリシャ人カップルがニューヨークで一文無し状態になるという悲劇のニュースがありました。

Honeymoon is over for Greek couple who went penniless in NYC

記事によりますと、彼らは6月6日に挙式し、アメリカ西海岸からカリビアンクルーズで東海岸に到着、
NYに滞在中にギリシャがデフォルト状態になってしまいました。
現金は引き出せなくなり、ギリシャの銀行が発行したクレジットカードは使用不能になった上、
罰金45ドルを請求されるという泣きっ面に蜂。
何回か食事を抜いて、自分たちの最後の現金での食事がマクドナルド。新婚旅行なのに気の毒すぎます。

幸い、NY市内にはギリシャ系の移民も多く、市内のギリシャ正教会が救いの手を差し伸べ、
カップルには350ドルが贈られたそうです。よかったですね。

先日はギリシャに来た観光客も同じ目にあっているというニュースを読みました。
早く事態が収拾するといいですね。
ギリシャ国民の皆さんも、国内で色々意見が分かれているようですけれど、5日の国民投票、
手元に現金がなくなるとどうなるかを実体験されて、どう判断をされるのでしょう。

コラム:最悪か悲惨か、ギリシャ国民投票が迫る「究極の選択」

上記のカップルの場合も、民間の小さな会社に勤めていた新婦は会社倒産で失業中、
新郎は有職者ですが、軍のヘリコプターのエンジニア、つまり公務員。
私の超個人的な意見ですが、ギリシャの産業構造の典型みたいだと感じてしまいました。

無い袖は振れないし、お金はどこかから湧いてくるものでもないわけで。

最近は日本に外国人観光客が増えたため、空港だけでなく免税店があちこちにありますね。
せめて4年前、免税店が今ぐらい多かったら、子どもと夫はアメリカ国籍なので
旅行者として消費税分だけは多少助かったかもしれません。とほほ。
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