日本滞在中(というか大阪滞在中)は、猛暑と新型コロナで、あまり観光地には行かず、
大阪市内とその周辺をうろうろしていました。
それでも3年ぶりでしたので、新しくなったスポットはたくさんあり、
楽しかったです(忘れないうちに書きます)。
大阪梅田にある阪神百貨店も、すっかりスタイリッシュな建物に生まれ変わっていたのでした。
都心の新しいビル、外壁の幾何学的にデザインされた緑が映えます。
しかしそこは大阪。阪神百貨店の中に入ってみると、特に食関連の充実ぶりが伺えました。
阪神百貨店の食品売り場といえば、百貨店でありながら手ごろな軽食が楽しめる
「スナックパーク」があります。スナックパークも生まれ変わり、少しお洒落な感じに。
そしてそのスナックパークの中でも一番人気が「いか焼き」。
ここのいか焼きは、出店などでよくある「いかの姿焼き」ではなく、
コンセプトとしては「たこ焼き」に近いでしょうか。
小麦粉を溶いた生地の中に、切ったイカが入っています。
たこ焼きがボール状であるのに対し、いか焼きは生地を平たく円形に伸ばしてプレスしてあるのでした。
公式サイト 阪神名物いか焼き
https://catalog.hankyu-hanshin-dept.co.jp/hankyu/brand/?bd=hsb_ikayaki&btm=0&cp=snack15
によると、昭和32(1957)年からあるそうです。なんと65年前から!
実は、そんなに長く親しまれている商品なのに、渡米前には食べたことがありませんでした。
これも身近すぎて「いつでも食べられるし」と思い続けてそのままになっていたケースです。
なので今回、阪神百貨店リニューアル記念?に、いか焼きも買いに行きました。
スナックパークのエリアに入り、いか焼きのコーナーに近づくと、そこだけ異様に長い列が。
試食のつもりでいか焼きを一つだけサクッと買うつもりが、めちゃめちゃ並んでいたのでした。
待っている間に見ていると、いか焼きを焼く台は確か8台あって、その時はフル稼働。
担当の若い男性2名が手際良く大量にいか焼きをプレスしているのですが、列がなかなか進みません。
夏休みのお土産用か、10枚、20枚と買う人が何人もいるのでした。なるほど。
ようやく私の番がきて、こんなに並んだのに「いか焼き1枚」とも言いづらく、
「い、いか焼きとデラバンと1枚ずつ下さい」。
卵入りの「デラバン」(=デラックス版の略称なのだそうです)も注文してみました。
横に立食コーナーもあるので、今回はその場で食べる(ただし急いで)ことに決定。
可愛いイカの形のお皿に入れて渡してくれます。
写真の向かって右がいか焼き、左の黄色がデラバンです。
誕生から65年のいか焼き、お値段はとてもリーズナブル。
8月の購入時は店内飲食で、税込いか焼き154円、デラバン209円でした。
その場で食べるスナックとしては形が崩れにくく、イカの大きさもちょうどよくあっさり味。
ちょっと小腹が空いた時には量的にもピッタリです。
この主張しすぎない、しかし他所には無いのが、長年の人気の秘密なのかなと思いました。
ようやく食べた人生初の「阪神名物いか焼き」なかなか良かったです!