そんな○○に魅せられて

NYCで大腸内視鏡検査を受けてみました。

ほぼ記事の90%が
「別にニューヨークじゃなくても…。」
感のある拙ブログでありますが、
たまには、少し役に立つかもしれない記事を。

パンデミックでなかなかクリニックの予約が取りづらかったのですけれど、
少し前にようやく、延び延びになっていた健康診断に行きました。
その際、カルテを見た担当医師から
「年齢的に、きっちりと大腸のチェックアップをした方がいい。
今なら内視鏡検査をすぐ受けられるから、専門医を紹介します。どこにしますか。」
と、その場で有無を言わせず検査予約を入れられたのでした。
その日のうちに検査(colonoscopy)の内容と準備事項のメールが届きました。もちろん英語で。
(以下、病院によって検査の流れや手順は多少違いがあるかもしれません。)

見慣れない医学用語は翻訳サイトを使いつつメールを読んだら、
検査当日はカメラが大腸内をくまなく綺麗に撮影できるよう、いろいろ準備が必要なのでした。
最初に「検査時間に遅刻した場合、また帰宅時の付き添い人が用意出来ていない人はキャンセルされます。
と太字の大文字で書いてありました(そういう人が多いのでしょうか)。
そのあとに事前説明の面談予約をして、検査医とビデオチャットで質問などをやり取り。
大腸内視鏡検査準備キットは、自宅近くの指定した薬局に届くので取りに行きます。

準備開始は検査7日前から。
7日前、5日前、3日前、2日前、検査前日と、その日から摂取を中止すべき薬や酒類などの種類が書いてあります。
またインスリンなど薬の服用が必須の人は、その薬の服用方法も書いてあります。

それと食べ物の制限。
3日前から、とうもろこしや豆類は食べない。
検査前日の摂食は午前10時までで、消化の良い柔らかい食べ物、透明な飲み物を。
揚げ物、繊維が多いもの、赤または紫色の食べ物、乳製品、アルコール類は禁止。
日本では検査食というのが入手可能のようですが、少なくともうちの近所には無かったです。
前日の午前10時から検査終了までほぼ絶食です。

検査前日の午後6時から、薬局で受け取った大腸内視鏡検査キットに入っている
腸を空にするためのSuprepという液体を水に溶かしてを飲むのですがこれがキツイです。
飲みやすいように少し甘みがあるとはいえ、不味い液体480mlを空腹に流し込む作業は
「こ、これは何かの修行かしら…」と思うほどの苦痛です。
わき上がる膨満感で十分気持ち悪くなったところに、
次の1時間で480mlx2カップの水を飲まないといけないのでした。
飲み方のイラスト入り(人物の眉毛が気になります)。


そしてSuprepを飲んでから30分後にSimethiconeという錠剤を服用します。
そこからはお手洗いと部屋の往復開始です。

5時間後の検査前日午後11時。
午後6時と同じ作業の繰り返しです。お腹は気持ち悪い上にペコペコ、お尻も痛いし
途中で止めたくなるほど辛かったです。
けれど中止したら「修行」が無駄になると思い、
最後は涙目になりながら2カップ目の水を真面目に飲み干したのでした。

検査当日。
私は午前中の予約で、普通に地下鉄で検査病院へ行きました。
受付で必要事項を記入してしばらくすると名前を呼ばれ、血圧や体温などをチェックします。
特に問題はなく、やや緊張しつつ検査着に着替えて検査室に入ると、担当医が
「気分はどうですか?1時間ぐらいで終わりますね〜」
ベッドに横になり、酸素マスクのようなものをつけて全身麻酔をしました。
そこから記憶は無しです。麻酔のお陰で痛みも全くありませんでした。

目が覚めると検査は終わっていて、時計をみたら言われた通りちょうど1時間が経過していました。
「気分はどうですか?頭痛やめまいはありませんか?」と麻酔後の体調を聞かれました。
私、麻酔の影響は無いどころか、ぐっすり眠れて頭はむしろスッキリ爽快!!でした。
しかしお腹がペコペコ過ぎて倒れそうになっていました。
着替えてしばらく待っていると、検査結果は思ったより早く聞けました。
ありがたいことに異常なし。本当に良かったです。ほっとしました。

ポリープやごく初期のがんなら内視鏡検査の時に見つかれば切除可能です。
気になる症状がない方でも、数日の準備でこの先数年間安心できると考えれば、これはお勧めですね。

検査結果に添付されていた大腸内各部の写真(今も手元にあります)。
自分では胃とか別の臓器かと思っていた場所が実は大腸なのですね。
内臓なんて自分のものでありながら滅多に見る機会はないわけで、大変興味深かったです。
付き添いには夫が来てくれました。
帰宅途中にカジュアルな和食屋さんで、自分用に和風ランチ弁当を2人前テイクアウト。
人生最大級の空腹には染み渡る美味しさで完食でした。ありがたいですね。

そういえば。
検査病院を出るときに、最後に受付に
「付き添い人の○○が来ましたので、これから一緒に帰宅します」
と一言、声かけをして書類にサインしないといけないんです。
夫が来たとき、空腹のあまり早く病院を出たくてこの手順を忘れ、
私が勝手に姿を消したことになってしまい、
病院から何度も電話やテキストが来て平謝りしたことを思い出しました…。
その節はどうもすみませんでした。

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