そんな○○に魅せられて

亀裂

長年の友人でも、お互いの生活のペースが違ってくると会うこともなかなか難しくなったりしますね。
そんな友人の一人に、今日は久しぶりで会うことが出来、くだらないことから真面目な内容まで、
積もる話に花が咲きましたが、色々と考えさせられることも。

彼女はアメリカ人なので、今年の大統領選も、もちろん投票は出来ます。
でも「今回は分からないわ」と。
クリントン氏も、トランプ氏も、とても大統領に相応しいと思えないからだそうです。

そんなところにまた、警察官による黒人男性の射殺事件が相次ぎ、マンハッタンでは抗議の行進がありました。

Across the nation, outrage over police killings

どちらともなく、ブッシュ政権時代はいい時代とは全然言えないけど、
オバマ政権の過去8年間のアメリカの後退っぷりはそれどころじゃないかも、というところで
意見が一致しました。政策云々もありますけれど、リアルな生活がらみですね。

NYCだけで見ても、貧富の差はものすごい勢いで拡大しているのは明らかで、
マンハッタンで売り出された高級新築不動産価格の中間値が270万ドル(2.7億円)、
これが買える層というのは非常に限られているといえます。
New Manhattan condos break price records, for now

リベラルの象徴のような場所のユニオンスクエアも、
昨年の新築中古大小合わせての住宅価格の中間値が125万ドル、賃貸の月額家賃は約4000ドル

それにともなって、外食や各種のショウや入場料などの価格も上昇の一途で、かなり窮屈な感じがします。

今夏も街中あちこちに「18歳以下の子どもには夏休みの間も無料で朝食と昼食を提供します!」という
市の大きなお知らせポスターが貼られています。無料で食料の配給があるフードバンクの前には毎回長蛇の列。

8年前に、政権交代後まさか8年でここまでになっているとは、予想できなかった人が殆どではないかと思います。
そして、警察官による射殺事件も、発生するたびに抗議行動が起こっていますけれども、
やはり無くならないというか増えてる気すらします。
連邦予算は膨張し続けているのに、それが必要なところに回ってる、という実感もないですし。

結局、「Change」とか「 Yes we can」て、今、トランプ氏が出しているスローガン「Make America Great Again」と
一緒やったんちゃうんか?(と何故か関西弁で)と考えてしまいますね。
なんと申しますか、大衆受けする実態のないキャッチコピー、でしょうか。
綺麗事のオバマ氏で懲りて、本音むき出しのトランプ氏(たとえ彼本人は超リッチとしても)にグッとくる人が多いのかもしれません。

何か一人でグルグルしていたのが、今日は話す相手がいて良かったです。

本当はおばさん同士の話なので、四十肩だの白髪だの健康ネタが圧倒的なのですが、それは割愛します。
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