ちょっとビックリしたことがあります。
業者にエアコンのクリーニングを依頼しました。
我が家は何かを依頼するとき、一度、業者を決めたらよほど不都合が無い限り、滅多に変えることはありません。
今回のエアコンクリーニング業者も、もう長い付き合いになります。
お互いに気心が知れていて良かったのですが、今回、親方は自分の後継者だという若い人を連れてきました。
その人に仕事を教え、早く一人前にしたい・・・と言うことのようです。
若い人は親方の指図通りに動き、ほぼ一人で作業を終えました。
無口な青年でしたが、一生懸命に作業をする姿には私も好感をもちました。
ところで、私がビックリしたのは、彼が雑巾を絞れなかったことです。
彼は、子供の頃から、雑巾はもちろん、何かを絞るようなことは生活の中になかった・・・というのです。
「えっ? だって、学校でお掃除をしたでしょ?」と私がいうと、「学校で掃除なんてしないし、してもモップを使うから」・・・と。
言われてみれば、昔と比べると現代は日常の中で『絞る』という行為は確かに減っている様な気がします。
と言うより、若い人の世界では皆無なのかも・・・?
雑巾や布巾やタオルは使い捨てのペーパーだし、洗濯物ですら自動脱水なのですから。
親方は「最近は、雑巾の絞り方から教えなくてはならない時代になった」と苦笑されていましたが、世の中、便利になりすぎたのかも知れませんね。
リンゴの皮をピーラーで剥くと言うのを聞いたこともありますし、包丁とまな板さえない家庭もあるそうですから(調理用に具材がカットされた物が売っているので必要ない?)、雑巾が絞れない事など驚くに値しないのでしょう。
でも、でも・・・。
科学やテクノロジーの進歩おかげで、現代の私達は便利で快適な生活を送ることが出来ていますが、自分の頭で考えることをしないで、自分の身体を使うことをしないで、何でもAI任せだと、どんどん人間の機能が退化していくような気がするのですが・・・。
そんなことを考えていたら、ふと、我が家の息子達は、はたして雑巾が絞れるだろうか・・・と気になってきました。
今度、確認をしてみようと思います。 (@_@)