以前、我が家でホームスティをしていた留学生から『クリスマスカード』が届きました。

カードの送り主である彼が留学のために来日したのは、まだ、20歳の時。
初対面の彼の印象は、いかにもAmericanボーイという感じでした。
何をするにも、自分が主体のマイペース。
そして、口を開けば、最初に「アメリカでは・・・」「アメリカ人は・・・」と言う言葉が出てきます。
その言葉の裏には、日本や日本人を見下しているような雰囲気が有って、当時の私はあまり良い気持ちがしませんでした。
私は、その度に彼に向かって「ここは日本よ。私達は日本人よ。」と繰り返しました。
そんな彼でしたが、いつの間にか「アメリカでは・・・」「アメリカ人は・・・」という言葉は使わなくなっていました。
それどころか、「僕は日本に永住したい」と言うようになり、周囲を驚かせたものです。
あれから、20年近くの歳月が流れました。
彼や私達家族のお互いを取り巻く環境は大きく変わりましたが、変わらないのは、彼が律儀にクリスマスカードを送り続けてくれること。
これは、本当に嬉しい事です。
留学生の中には、「本国に戻ったら、日本の家族との関係はすべて終わり」とばかりに連絡が途絶えてしまう学生もいるのに(むしろ、こちらの方が大半・・・かも?)、このカードが、いまだに繋がっていることを証明してくれているのですから。
今日、届いた一枚のクリスマスカードが、私をとても幸せ気分にしてくれました。
夜になっても、まだ、その余韻に浸っています。
