気温は低いようですが、風も無く、陽射しも注ぎ、穏やかな一日になりそうです。
でも、私の心は、ちょっとブルー。
と言うのも、朝の片付けをするとき、グラスを割ってしまったのです。
たかがグラス。 されどグラス。
このグラスは、まだ、息子達が小学生だった頃に、家族の人数分だけ買い揃えたものでした。
我が家にとっては、少し、高級(?)なグラスでしたから、粗忽者揃いの家族には合わないかとも思ったのですが、逆転の発想で、粗忽者揃いだからこそ良いものを与えたほうが丁寧に扱うのでは・・・と思ったのです。
グラスを買ったとき、私は家族に言いました。
「このグラスは、我が家のお宝になるくらいに高級なものだから、大切に、大切に扱ってね」・・・と。
もちろん、私の言葉は誇張で、「我が家にとっては、少し、高かった」・・・というだけの、ただの、どこにでもあるグラスです。
でも、まだ小学生だった子供達は、私の言葉を真に受けて丁寧に扱ってくれましたが、夫には通用するはずもなく、最初にグラスを壊したのも夫でした。
息子達がいつ頃まで使っていたかは良く覚えていませんが、四つ揃えたグラスも、いつの間にか一つになっていました。
その、最後に残ったグラス(私の物)を、今朝、割ってしまったのです。
ガラスの破片を片付けながら、昔の家族の姿を思いだしていました。
今思えば、きっと、あの頃が、家族中心に生きてきた私の幸せ人生のど真ん中だったのでしょう。
かと言って、子供達が成長して、夫も旅立ち、ついには一人になった今の自分を不幸だと思っているわけでは決してありません。
住む家が有り、食べるものにも不自由なく、身体もまあまあ健康だし、毎日を穏やかに暮らすことが出来ているのですから、これ以上望むのは『欲張り』すぎですよね。 (*^_^*)
それでも、時折、何かのきっかけで昔の事を思い出して、しんみりすることも有るのです。
