先日、所用で銀座まで出かけてきました。
久しぶりの銀座です。
以前は、銀座に出かけるだけで気持ちが華やいだものですが、最近では、その感動も薄れがちで、用が済めば早く家に帰りたいと思うだけです。
それでも、一緒に行った息子に「せっかく銀座に来たのだから」と言われて、その辺をブラブラと歩いてみました。
ちょうど休日で大通りは歩行者天国となっていましたが、行き交う人々の殆どは外国人観光客で、まるで外国の街にいる錯覚に陥りそうです。
それはレストランやカフェ、あるいはデパートの中も同じでした。
ニュースなどでは報じられていることですが、実際に自分の目で見ると『インバウンド』の凄さが実感できます。
(それが良いことなのかどうかは、私にはわかりませんが)
そんな状態の歩行者天国を抜けて、私達は『日本橋』へ廻りました。
私が『麒麟の翼』を見たかったからです。 (見だし画像↑)
『日本橋』が、東海道をはじめとする日本中の道路の起点となっている事は子供の頃から知っていました。
でも、その『日本橋』に、伝説上の神獣である『獅子』と『麒麟』が鎮座していて、しかも麒麟には翼が着いていることを知ったのは最近のことです。
いつか、その『麒麟の翼』を見てみたいと思っていました。
↑
ここで言う麒麟は、普通、私達がイメージするキリンではありません。
(キリンビールのパッケージに使われているあの麒麟です)
麒麟は、伝説上の神獣の一つで、吉兆や繁栄を現すのだそうです。
その麒麟に翼をつけ、日本中の道路の起点である日本橋から飛び立たたせて、この国の繁栄を願う・・・という発想の凄さに私は感動しました。
麒麟像の彫刻をじっくりと見たかったのですが、ここでも海外からの観光客の一団がいて、背の低い私は彼等の隙間から覗くしか有りません。
写真も思うように撮れず、背の高い息子が観光客の頭の上から撮ってくれたのが上の写真です。
東京に嫁いで半世紀。
地方出身の私にとっては、日本橋は日本の道路の起点であると言うより終着点です。
私の原点は故郷に有り、そこが人生の起点ですから。
でも、麒麟が飛び立つなら、その翼に乗って再び故郷に戻りたいなあ・・・と思いました。