東京では、昨日(7/13(水)が盆の入りでした。
私の育った故郷では、『お盆』は仏事の中でも、最も大切な行事の一つとして捉えられていました。
私の生家でも、仏間には精霊棚を飾り、「迎え盆」の日の夕刻には、家族総出であの世から帰ってくるご先祖様の霊を迎えます。
そして、ご先祖様が再びあの世にお帰りになる「送り盆」の日まで、線香を絶やさぬように気を配りながら、丁寧におもてなしをします。
期間中は、家族や親戚縁者に限らず、大勢の方々がお参りに来てくれました。
そんな風習の中で育った私ですから、今でも『お盆』と聞くと特別な感情がわいてきます。
ところが、同じ仏教でも宗派が違えば、それぞれが全く違う・・・と言うことに、結婚して初めて気がつきました。
私が嫁いできた家は、そもそも『お盆』という概念がありません。
夫の実家の宗派は、故人は没後直ぐに仏になり、極楽浄土へ往生しているために霊魂は存在しないと・・・いう考え方のようです。
霊魂が存在しないのならば、その霊を迎えることなど出来ない・・・?
でも、でも・・・と私は思います。
私は、少しも信心深い人間ではありませんが、それでも、お盆には夫の霊が帰ってくると信じたい・・・と。
だから、私は婚家の宗教には関係なく、自分流のやり方で「お盆」を過ごしています。
昨日の盆の入りには、息子とお墓参りをして、夫を自宅に連れ帰りました。
仏壇には、夫の好物と、普段より少しだけ豪華なお花を供え、出来るだけお線香をたやさないようにして、私なりのおもてなしをしています。
そして、送り盆には、また息子と一緒に夫をお墓まで送り届けるつもりです。
そんな、私のわがままなやり方に、文句も言わずに付き合ってくれる息子には感謝・・・ですね。(*^_^*)