竜洋怪談話。～お竜と洋～

こんばんは。



竜洋　怪談話



むかーしむかしのおはなしじゃ

この近くに「お竜」という
これはこれはきれいな女がいたそうじゃ



「お竜」には、「しおさい」というお城にいる
「エマ」というお殿様につかえていたそうだ。




事件があったのは
むかーしむかしの８月６日のこの時間。
今日のように生温かい風の時。
どこからか時計の音が・・・・・・。









「エマ」は「お竜」をお嫁さんにしたいと思いました。
でも「お竜」にはいいなずけ「洋（よう）」がいて、
「エマ」とは結婚したくありませんでした。
「洋」は布で家を作るのが得意でした。







「エマ」は「お竜」と「洋」を別れさせ
「お竜」と無理やり結婚しました。

「お竜」は「洋」に会いたくて
お城から逃げようとしましたが、
「エマ」につかまり
トイレに閉じ込めてしまいました。








「お竜」は叫んだり、泣いたりしましたが、
トイレから出してもらえず、
とうとう亡くなってしまいました。







「くるしいよ～」「せまいよ～」
「お竜」のうめき声や、
「お竜」の心をなぐさめるために、
お経や琵琶の音が
どこからか聞こえてきました。






また「洋」は「お竜」の後を追って
亡くなりました。
「洋」は布で作った家の中に入って
隅の方に座っている姿を見かけたそうだ。








「お竜」と「洋」の心をおさめるために
毎年、お札をおさめることにしているそうじゃ。