前に、描いた漫画を描き直すことにしたんですけど、プロットから見直すことにしました。
まだ上手くまとめられていないのですけど、こんなかんじになるかなー。
大幅に変更した部分もあるので、エピソードがあっち行ったりこっち行ったりで、難しい…。
学級委員 早川真琴のつぶやき
放課後。
私と海野千歳くんは、誰もいない教室で社会見学のしおりの製本作業をしていた。
製本と言っても、すでに用意されている印刷物数枚と表紙を順番に重ね、ホチキスで止めるだけの、かんたんな作業だ。
新学期の始めに、「頼んだらやってくれそう」とか「断る理由がなさそう」とか、そんな適当な理由で私たちは学級委員に推薦され、選ばれた。
あいつらにまかせておけばいいよ、と考えるのは、私達には過去に実績があるからだ。これはしょうがない。物心ついたときから一緒に育ってきたクラスメイトたちは、大抵のことはなんでも知っている。(もちろん私も知っている)小さな田舎町に生まれた宿命だ。でも、そんな宿命を背負っているのは私だけ。
海野くんは、爽やかな都会の香りを纏って一年前にやってきた。
転校早々の彼を、「海野くんがいいとおもいまーす」と推薦したのは誰だったか…。気の毒だな~とあのとき思ったものだ。
あれから一年経った今、またか、という気持ちはあるけれど、海野くんと一緒ならいいかなと思う。もう、かわいそうとか、気の毒とか思うこともない。彼のこと、いろいろ分かったから。
私と海野千歳くんは、誰もいない教室で社会見学のしおりの製本作業をしていた。
製本と言っても、すでに用意されている印刷物数枚と表紙を順番に重ね、ホチキスで止めるだけの、かんたんな作業だ。
新学期の始めに、「頼んだらやってくれそう」とか「断る理由がなさそう」とか、そんな適当な理由で私たちは学級委員に推薦され、選ばれた。
あいつらにまかせておけばいいよ、と考えるのは、私達には過去に実績があるからだ。これはしょうがない。物心ついたときから一緒に育ってきたクラスメイトたちは、大抵のことはなんでも知っている。(もちろん私も知っている)小さな田舎町に生まれた宿命だ。でも、そんな宿命を背負っているのは私だけ。
海野くんは、爽やかな都会の香りを纏って一年前にやってきた。
転校早々の彼を、「海野くんがいいとおもいまーす」と推薦したのは誰だったか…。気の毒だな~とあのとき思ったものだ。
あれから一年経った今、またか、という気持ちはあるけれど、海野くんと一緒ならいいかなと思う。もう、かわいそうとか、気の毒とか思うこともない。彼のこと、いろいろ分かったから。
水谷先生が「やってくれるか?」と聞いたとき、私は「はぁ…」と少し首をかしげながら小さく頷き、そう返事をした。
同じことを聞かれた海野くんは、「みんなが協力してくれるなら」と付け加えた。
疎らな拍手に混じって、「なんでも協力するよ、いつでも言ってくれ」などと、みんなは面倒くさいことがひとつ終わって、一安心だと言わんばかりの騒ぎよう。気持ちはわかる。私と海野くんは苦笑した。
同じことを聞かれた海野くんは、「みんなが協力してくれるなら」と付け加えた。
疎らな拍手に混じって、「なんでも協力するよ、いつでも言ってくれ」などと、みんなは面倒くさいことがひとつ終わって、一安心だと言わんばかりの騒ぎよう。気持ちはわかる。私と海野くんは苦笑した。
というわけで、私と海野くんの二人がまた学級委員に決まった。
生徒数が少ないこんな小さな学校だ。仕方ないといえば仕方ない。
そのかわりといっては何だけど、クラスメイトも先生も、多少は気を使ってくれる(と、思う)。
水谷先生は来客があるとかで、すぐ戻って来るから先にやっててくれと言いながら、走ってはいけない廊下を多少気を使いながら“早足”で職員室に向かった。(ほとんど走っている。)
そんな水谷先生の後ろ姿を見送って、「じゃ、はじめようか」と海野くんが言いながら、印刷物の入った紙袋を持ち上げ、机の上にドン!と置いた。
「先生が来るまで適当にやってようよ」
海野くんは、ワザとそんな悪いことを言いながら、印刷物のページ番号を一枚一枚確認しながら机に並べている。「誤字脱字のチェックはいいのかな……」などとぶつぶつ呟いている。その姿はちっとも適当じゃない。
そんな水谷先生の後ろ姿を見送って、「じゃ、はじめようか」と海野くんが言いながら、印刷物の入った紙袋を持ち上げ、机の上にドン!と置いた。
「先生が来るまで適当にやってようよ」
海野くんは、ワザとそんな悪いことを言いながら、印刷物のページ番号を一枚一枚確認しながら机に並べている。「誤字脱字のチェックはいいのかな……」などとぶつぶつ呟いている。その姿はちっとも適当じゃない。
そもそも、あんなコトやこんなコトを考えてる人が、適当なわけないと私は思っている。……わかんないけど。