- ある日のこと。真琴の様子がいつもと違うことに気がついた千歳。放課後まで待って、事情を聞こうと思うが……。
沈んでいる真琴を見て、千歳が「大丈夫?」と声をかけた。
机に突っ伏したまま弱々しい声で
「お腹空いた……でも大丈夫」
と真琴。
「ちっとも大丈夫そうに見えないよ」
と心配そうに千歳が言う。
”また、何かあったの?” と思わず口から出そうになった言葉を
飲み込んだせいで、次の言葉が出てこない。
「やだな、本当に大丈夫だって」
頭を上げて笑顔を見せる真琴。
その青白い笑顔を無視して、
「元気出して、どうしたらいい?」
少しでも元気を取り戻してほしくていろんな事を言う。
真琴は困ったように笑い、
「わたしの言う事聞いてる?ほんっと、海野くんって優しいよねぇ、顔ににじみ出てるもん」
真琴の無理に作った笑顔も無視する。
「キスしてあげようか?」
と千歳が言う。
千歳の言葉にふっと真顔になった真琴は
「でも学校だよ」
「うん」
「ルール違反だよ」
「いいよ、ちょっとだけ」
そう言いながら確認するように、真琴の目を覗き込んで少し笑った。
とりあえず、お直し分はこれが最後。
えらく時間がかかってしまった。
完成までどれくらいかかるやら…( ´ロ`)
12/9 一部修正。