飽きられた…

副作用は、ずっとあるけど家の事（ご飯以外）は、なんとかこなしてるから、運命の日に泣いてくれた、息子も旦那も気を使うとか、なんもなくなり、理由知らない娘２人は、坊主頭で、ウィッグ被ってる私を「変な人」だと思ってる。
「しんどいねん、今日は」って言っても「副作用やから、しゃあないわ」で、片付けられる。
頚椎と胸椎骨折の旦那が「今日は、しびれてるから、しんどいわ」って言っても「そうなん？」って返事した。
不幸自慢の夫婦(笑)どっちが辛いとか、わからないけど普通にしてくれるのは嬉しい半面、もうちょっと優しい言葉とか欲しかった。
泣いてくれた人は、別の人格みたいな…。
もとから、釣った魚には、エサくれない人で、子供や私の両親は大事にしてくれるけど、ご飯作ってくれたり、子供たちお風呂入れてくれたりだけど私に対しては、優しい言葉かけてくれるとか、プレゼントくれるとか、手を繋いで歩くとか付き合ってる頃からなかった。
けど、泣いてくれてるって意外過ぎたから、もっと大事にしてくれるかと期待した。
確かに今までは、夜に飲みに行ったりするのは、パート先の忘年会しか行かせてもらえなかったけど、ママ友や妹か「カラオケ行こう」って連絡くれたりしたら「調子いいんやったら、行ってこいよ」とは、言うてくれて、少し緩くなったけど、孤独だなぁって。
誰にも話せないし、話したところで心配や同情されるだけなら、言わない方がいいと思ってるけど、ちょっとぐらい甘えたり、弱くなったり出来る場所が欲しいと思う。

副作用の色々

副作用は、吐き気が１番辛かった。
薬の種類によって、違うと言われたけど、最初の４回は１番に吐き気。
幸い白血球の数値は、上げないとダメなほどは、下がってなくて、風邪こじらせたりなんてしんどいめには、あわずにいたけど。
でも、頑張りすぎって病院で言われた。
吐き気止め飲んで、仕事休まず行って、土日は娘の習い事の送迎して。
旦那が、事故の後ずっと仕事行けてないから、ご飯作ってくれるし、家事はあまりやってないけど、出来るだけ普通に次女の保育所送迎も毎日行ってた。
脱毛は、痛くもかゆくもないから、抜けてくのは、あまり喜ばしくないけど、それほど苦痛を感じてなかった。
そして爪の変色が始まり、人に手を見せたりするのが、ちょっとイヤで人前に行くのがおっくうになってきた。これまた痛みないけど、見た目がイヤだった。

ゴールデンウィーク明けて２回の抗がん剤終わった後に、腫瘍のサイズ（薬効いてるかの確認）みるのに、マンモグラフィがあった。
疑いの時にマンモやったときは、もともと痛みあったから、挟まれた時には痛くて涙が出た。乳首から出血してたから、血が吹き出した。
あの悪夢がよみがえる…。
でも「あれ？痛くない…」って感じで終わった。
全然痛くなかったわけじゃないけど、１回目より大丈夫だった。
そして結果「サイズは、小さくなってないです。すぐに薬を変えますか？痛み少なくなってるってことは、少しは、効いてるのだと思うけど、残りの２回してから次の薬に…このまま予定通りでやってみましょうか？」って事で、吐き気伴う薬を、頑張った。
切り替えてたら、違う結果だったかな？って、時々振り返るけど。
あ、後最大の副作用で、すごくイヤなのは…太った(笑)
ガンなのに太るってどうなん？って。
なんせ吐き気止めがステロイドで、私はステロイドで太りやすくて、でも服用止めても痩せてくれない。
治療開始２ヶ月で３キロ増えた。

長女入学式

卒園式から10日ほどで、娘の入学式だった。
卒園式に会った同じ保育所のお母さんたちも、私の髪型変わったのに、驚いてた。
「バッサリ思いきったね。私には無理やわぁ」なんて言われた。
元から帽子が好きで、被ってたけど、さすがに入学式のスーツには、帽子被れずで、すごく気になったけど、普通にふるまってた。
ひとごみでは、マスクかかせなくなった。
この日は、長男も６年生だったので、式に参列していた。
そして長男は誕生日だったので、夜は家族でお祝いをした。

このころからかな、
「私は一般人。芸能人だったら、乳ガン公表して、応援してもらったり励まされたり、ウィッグも気にしなくていいんだろうなぁ」って思った。
私は、吐き気を薬でおさえながら、仕事も病院以外は休まずに、働いた。
今まで子供の事で、散々休んできたから、自分の事では休めない。
社長や上司には、話してるから「無理しないていどに、家にいると色々考えるだろうから、気晴らしに仕事にきたらいいよ。あくまでも体調第一にしてね」そう言ってくれたけど、同じ職場の人は、知らないし、やっぱり休むと印象よくないし、信用なくなるから、出来るだけ仕事に行った。
あっというまに、髪は抜け落ちてしまった。
家の中ではウィッグ外してたので、次女は、坊主頭を、よくヨシヨシしてくれた(笑)
暇な時に、スマホで写真撮ったりしてたけど、坊主頭の私とは、写真撮りたがらなくなった長女と長男。やっぱり坊主頭のお母さんって、恥ずかしいのかな。
これも、記念だって、いつか笑い話になったらって思ったのに。

脱毛始まる

副作用の色々説明受けたけど、個人差があるって。
でも、避けて通れないのは、脱毛だって…昔から一回ぐらい坊主にしてみたいなぁって言ったことあるけど、まさかこんな形で坊主になるとは考えてなかったなぁ。
１回目の抗がん剤受ける前にウィッグの用意した方がいいって、言われて大学病院の医療用ウィッグ扱ってる美容室に、試着に行ってみた。
でも、医療用ウィッグって髪色暗いし、髪型がダサイのに、高い❗
考えます。って言って帰ってきた。
抗がん剤後１週間くらいから抜け始めるって言われたけど、どうしよ？
今の髪型は、運命の日の２日前に、娘の保育所の卒園式あるし、もしガンだったら抜けるのは覚悟しなきゃいけないし、久々にパーマ当てよう🎵って、近所の美容室でやってもらって、すごく気に入ってた。美容師さんにも「気に入ってます」って言ったのに、１ヶ月もしないで髪型変えたら、美容師さん気分悪いかなぁって、内心申し訳なかった。
だから、思い切って美容師さんに話した。
そしたらね、美容室ってウィッグ扱ってるのよね。カタログいっぱい持ってうちまで来てくれて「良かったら、どうですか？」もう、めっちゃ嬉しかった。すごくありがたかった。
髪色も豊富で、医療用じゃなくてもちゃんと試着したやつみたいなんいっぱいあって、値段は、ゼロ１つ少なくて…。
当時は、ロングでパーマ当ててたけど、仕事で髪の毛くくらなきゃいけないから、ウィッグだと、変に膨らんだりいかにもウィッグに見えるのは、イヤだっから、くくらなくていいセミロングのにして、髪色は変わらないぐらい明るめのウィッグを選んで注文してもらった。
長かったから、抜け毛はすごい気になった。排水口詰まって大変だった。でも、髪の毛多かったから、卒園式はなんとか地毛で行ったけど、その日の夕方に、美容室でベリーショートにして抜け毛を気にならないくらいにしてもらい、翌日からウィッグになった。出勤したら、みんな驚いてた。でも「思いきったねぇ。ショートも似合うねぇ」って、ウィッグだとは、気付かれてない様子。自分では、被ってる感満載で、気になってしかたなかった。

抗がん剤初日

前もって説明受けて、この日が初めての抗がん剤。
副作用とか怖いなぁってドキドキだった。
病院ついて診察室行って、それから化学療法室へ。
優しい親切な看護師さんたちだった。
最初の４回の薬は、副作用に吐き気を伴うらしく、最初に吐き気止めのカプセルを飲まされた。
薬が効くのを15分ほど待ってから、またしても吐き気止めの点滴をしてからの、抗がん剤が始まる。CVポートの針は、太く結構不安だった。
二時間かかるので、ベッドにはテレビがあって「次回からイヤフォン持って来て下さい。今日は、小さい音でつけてくれて大丈夫ですよ」って。
抗がん剤の点滴始まると、しばらくして、微かにふわぁってする感覚。
タイマー10分毎にセットして、話しかけてくれる。
「気分大丈夫ですか？」「大丈夫です」
お昼にさしかかるので、ベッドで昼食可能と言うことで、コンビニでおにぎりとお茶買ってきてもらった。
初日だったし、旦那もついてきてくれたけど、ずっと一緒にいてくれるでもない(笑)
なにごともなく、点滴が終わり念のために実家で１泊させてもらうことにした。
夕方から吐き気が始まった。吐いてないけど気持ち悪い。吐き気止めの薬もらったから、それを６時間毎に飲んで、なんとか過ごした。
仕事も、ちゃんと行った。
上司には、話してたけど、職場の人は、知らないし極力普通の生活したかった。
長男の習い事も、長女の習い事も送迎した。
吐き気は４日ほどでおさまった。