議会視察‐佐賀市‐市民総参加‐子どもへのまなざし運動

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　今日の佐賀市での議会視察の一つ目は、市民総参加子ども育成運動「子どもへのまなざし運動」です。

　この「運動」は、推進するために「佐賀市未来を託す子どもを育むための大人の役割に関する条例」をつくっているのが特徴だと思います。条例化することで大人の役割を明確化した例は全国でもめずらしいのではないかと思います。

　私が気になっていたのは、この運動を推進するために、どうやって啓発・普及しているのかということと、実際に推進するための体制をどうつくっているのか、子育て・教育環境をどう整備しているのかということでした。

　まず分かったのは、条例化するまでに中学生や高校生、ＮＰＯなどと意見交換を重ね、幅広くパブリックコメント（市民や関係者の意見）を集めているということです。

　さらに運動の啓発・普及のために、各学校のＰＴＡなどとの連携を強めているそうですが、各校のＰＴＡに設置されている父親委員会にも積極的に協力してもらえるよう呼びかけているということでした。
　また「企業等」（企業やＮＰＯ、各種団体）の役割も条例で位置づけ、運動に参加した企業には社会教育ポイントや市の公共事業の入札参加時の評価点の上乗せも実施しているそうです。

　この「運動」では「企業等」には、子育てしやすい職場の環境づくりとして、授業参観やＰＴＡ活動、地域活動のための休暇を取りやすい雰囲気づくり、育児休業や看護休暇などを取得しやすい職場づくりを進めることなどを求めています。
　
　さらに運動の推進と交流のために、運動への活動参加の事例を市報特集号も随時発行して紹介しているということでした。

　とにかく、この運動を推進するために、ありとあらゆる可能性を追求しているなあというのが私の感想です。

　大切なのは、市がこの運動を推進するための構えを確立し、啓発・普及のためにありとあらゆる人たち・団体に連携と参加を呼びかけるということでしょうか。

　どこの自治体でも同じような取り組みは実施していると思います。
　太田市もそれは同様ですが、条例化してプロジェクトを立ち上げ、運動推進事務局をつくるところまで力を入れる。その構えが啓発・普及の力になるのではないかと思いました。