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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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中国人強制連行裁判を支援する県民の会が市長、議長と懇談

2011年11月12日 | 憲法・平和・外交・人権

  中国人強制連行薮塚・月夜野事件群馬訴訟を支援する県民の会(略称・県民の会)は11日、市長や議長と懇談。判決の報告とともにこの間の太田市の支援と協力に感謝を述べ、今後の支援の継続を要請しました。私も同席しました。

  この訴訟は、中国人強制連行による被害者と遺族が日本政府と企業に賠償を求めて起こした裁判(最高裁は2011年3月1日、国家賠償は認められないと判決)です。

中島飛行機の地下トンネル工場
太田市にも強制労働の現場が

  太田市内にも強制連行された中国人が強制労働させられた旧中島飛行機(富士重工の前身)の地下トンネル工場があります。

  太田市はこれまで、地下トンネル工場の入り口の崩落を防ぐため鉄製の枠を設置。入り口付近には終戦間際に中国人が強制連行され、地下トンネル工場建設のため強制労働をさせられていたことを記した表示板も設置しています。

  また強制労働によって亡くなった中国人の慰霊碑が建立されている地下トンネル工場の近くにある長岡寺(西長岡町)には、太田市によって亡くなった中国人の墓碑銘も建替えられています。


意見書の送付と
地下トンネル工場の保存を要望


  県民の会側は、
最高裁は強制労働をさせた国と企業への賠償請求を棄却したものの、相互の話し合いによる解決が必要と認定したことを報告。

  市長や議長に、国に対して賠償を求める意見書を送付してほしいと要望しました。

 
市長は強制連行と強制労働に「ひどい話」と共感を示したものの、賠償を国に求める意見書については「自治体が国に求めても効果があるかどうか…」と消極的。

  県民の会側は、意見書を出した地方議会もあり、その流れを強めることが大切と力説しました。

  県民の会の熱意に市長も心を動かされたのではないかという感触を私は得ました。

  議長も懇談の終わりに、「国に賠償を求める意見書を送るよう議会に請願を出していただくこともできますので」と述べました。

  なんとかして太田市や市議会が、国に賠償を求める意見書を送付するよう要望を重ね、その世論を広げ強めることが大切と改めて痛感しました。

  県民の会側は中国人が強制労働させられた旧中島飛行機の地下トンネル工場の保存・公開のための整備も要望。

 
トンネル工場の保存・整備・公開について周辺のビオトープ(他の区域とは違う、動植物の生息環境区域)や藪塚の石切り場跡、唱歌の作詞家「細川雄一郎」の碑の利活用とあわせ、トンネル工場を戦争史跡として保存し後世に語り継ぐ大切さを訴えました。

  市長は、「周辺では遊歩道の整備も進めているので」と、保存・整備・公開に興味を示しました。

  県民の
会側は、トンネル工場付近の市立暮園の休憩所を戦争・平和資料の展示スペースとして活用することも要望。

  市長の反応ははっきりしませんでしたが、ひとまず「わかりました」とは答えました。

  懇談のなかで
市長は、トンネル内の崩落の可能性に言及。

  (保存は)危険かもしれないという市長に県民の会側は、「保存できるかどうかを検証するため、まず調査を」と要望しました。

  市長も興味はもった様子でした。
  私も実現のためがんばります。



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