おおた派遣村‐16人が生活保護を申請‐市の対応に一定の改善

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不当な申請権の侵害

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  6月28日に太田市天神公園で開かれたおおた派遣村（同実行委員会主催）を訪れた相談者のうち、７月10日までに生活保護申請のため市社会支援課（生活保護窓口）で相談した人は40人、生活保護を申請した人は16人です。
  相談者のなかには、これまでに同課で申請書を受け取りながら、同派遣村実行委と連絡が取れなくなった人や、就職が決まり生活保護が不要になった人もいますが、同課から申請書を渡されない人や、申請書が受理されない人もいます。

  生活保護法では、生活保護を希望する人の申請は必ず受理しなければならず、まず申請を受理し、その後の調査で生活保護決定か却下を判断し文書で申請者に通知しなければならないことが定められています。
  太田市のこれまでの対応は、法律にたいする不当行為といわざるをえません。相談を受けた段階で、明らかに生活保護に該当しない場合ならまだしも、該当するかどうかが微妙であることを理由に申請を受理しない太田市の対応は明らかに問題があります。

  市社会支援課が生活保護の申請を希望する人全員に、なぜ申請書を渡さないのか、合理的で明確な説明はこれまでに同課からは示されません。法律が保障する申請権を侵害している同課の対応はただちにあらためなければなりません。

  私の6月市議会の一般質問にたいする「生活保護申請書のすみやかな交付および受理に努め」という担当部長の答弁はなんだったのか、議会答弁の重みが問われる問題でもあります。

市の対応に一定の改善も

  この間の市社会支援課の対応は非常に問題のあるものですが、最近では、同課の対応にも一定の前向きの改善と呼べる変化が起こっています。自動車の所有を理由として申請書を渡さない、受理しないという対応もなくなり、窓口で相談した初回で申請書を渡される人も増えています。

  私やおおた派遣村実行委員会、生活保護申請者をはじめとした関係者、関係機関からのあいつぐ指摘や抗議を受けてのものと思われます。しかし、同課の対応には、ただちにあらためなければならない問題がまだまだ残っています。生活保護が最後のセーフティネットとしての役割をしっかりと果たすために、私も関係者と連帯を強めながら力をつくします。