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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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北の杜学園のテニスコート地下に埋没している可能性が極めて高いと市史から読み取れる不発弾 ただちに探査・処理を

2023年03月17日 | 市議会・市政ニュース


(偵察機による爆撃後の画像=1945年2月10日の爆撃後、2月25日撮影=国会図書館資料=米国戦略爆撃調査団資料)
※小さい赤線内が今の北の杜学園の敷地。赤丸内が被弾図で不発弾が埋没しているとされる場所。
※大きい赤線内が下の被弾図の区域。

※国会図書館資料より水野作製。


(太田市史に掲載されている被弾図)
※赤線内が今の北の杜学園の敷地。赤丸内が被弾図で不発弾が埋没しているとされる場所。
※赤線と赤丸は水野が加筆。


(北
杜学園周辺図=水野作製)
 

(空爆後の画像=国会図書館資料=米国戦略爆撃調査団資料)


(空爆後の画像=国会図書館資料=米国戦略爆撃調査団資料)


(空爆前の画像=国会図書館資料=米国戦略爆撃調査団資料)


(空爆後の天神山古墳周辺の画像=国会図書館資料=米国戦略爆撃調査団資料)
※弾痕のような黒い丸は爆撃によってできた穴。

 3月議会では、北の杜学園のテニスコート地下に埋没している可能性が極めて高いと市史から読み取れる不発弾の探査・処理を求めて質問しました。

 質問では、2013年8月15日付「朝日」記事、それを受けた太田市議会決算委や県議会での他会派の議員の質問と答弁を引用し、
米軍の調査報告に基づく太田市史や国会図書館にある米軍の調査報告資料などを示しました。

 74年には、那覇市での下水道工事中の不発弾の爆発で、死者4人、負傷者34人、家屋損壊81戸という被害に。
09年には、糸満市で水道工事中、重機の接触による不発弾の爆発で重軽傷2人。爆発こそなかったものの、11年に名古屋市で処理された不発弾は、信管を抜き取った自衛官が、不発弾の状態を「軽い衝撃でも爆発する恐れがあった」と証言しています。

 92年には、大分市のバイク店がいきなり爆発。店舗が全壊全焼、経営者の妻が重傷を負いました。この事故では、警察の鑑定で原因は米軍の不発弾だと判明しています。このように不発弾は、衝撃を与えなくても自然に爆発することもある危険なものだと質問で強調しました。

 不発弾はどのくらい地中に潜るのかという点では、爆弾の種類にもよりますが、45年2月10日の太田空襲と同じ条件なら、高度8千メートルから250キロ爆弾を投下すると、落下スピードは約340キロとなり、地面に激突し地中に潜る深さは5~6メートルとされます。地面が軟ければ10メートルに達する例もあるとされています。

 これが、今まで発見されず残った原因と考えられます。太田市の受けた空爆の特徴は示したパネルでもわかると思います。実際に02年の南矢島の不発弾撤去は、5メートル四方に深さ6~7メートルの掘削を行ったと議会に報告されています。そして北の杜学園のテニスコート地下の不発弾は、撤去したという記録もありません。

 市立学校の敷地内にあることが限りなく間違いない危険な不発弾の探査・処理は、まぎれもなく市に責任があります。国の責任は明確ですが、かと言って、市がこのまま放置するわけにはいきません。

「ぞっとした」
「早く調べて確かめて」
「調査して、本当にあるなら撤去して」
関係者からも
調査を求める声が

 「私も父も旧北中学校(現北の杜学園)卒業。戦争の時を生き抜いた父に、当時の北中校庭の下がどんなことになっているのか聞かされてぞっとした」という証言も。

 北の杜学園の保護者からは、「驚いた。初めて聞いた。子どもたちが安全に安心し学校生活を送れることが保護者の願い。早く調べて確かめてほしい」という声が。

 「テニスコートの下に不発弾があるようならば、きちんと調査をして、本当にあるのならば撤去していただきたいと思います。子どもたちの安全が一番です。まずは、調査が必要だと思います」という北の杜学園ソフトテニス部の保護者の声も届いています。通学区の複数の区長さんからも同様の声が届いています。

 質問では、こうした声とともに危険性を指摘。総務部長は正確な情報や資料がないと答えましたが、それなら、なおさら磁気探査が必要です。まず資料にある北の杜学園のその場所の探査が必要で、そのうえで引き続き、国に費用の全額負担を求め続けることが重要です。

探査・処理費は市負担1発500万円

 北の杜学園のテニスコート地下の不発弾は、市史では1発とされます。不発弾の探査・処理は1発1,000万円ほどで2分の1は国負担。市は1発500万円の負担で磁気探査をし不発弾が見つかれば処理までできます。磁気探査で反応がなければ不発弾はないとなり、500万円で安心することができるではないかと重ねて強調しました。

 市長は、「中央小の周辺にも爆弾が落とされたと思うが、その後の開発・造成では爆発していない。南矢島、東長岡は複数の証言があり掘削で見つけ撤去したが、(北の杜学園では)(旧)中島飛行機のどれだけの社員が証言したのか」と答弁。

 市長はさらに、「市史が間違っているとは思わないが、(不発弾があるかどうか分からないのに)北の杜学園の保護者に(水野が)危険だと知らせるのは、いかがなものか、スバルの問題もある」とも答弁。

 市長は、北の杜学園のテニスコート地下を磁気探査し不発弾が見つからなければ、費用がムダになるとでも言いたいのでしょうか。「スバルの問題も」との市長答弁は、北の杜学園の東に2発、南に40発の不発弾が埋没という記録が市史=米軍調査報告にあることから、市長はスバルに気をつかっているということなのでしょうか。

 (不発弾があるかどうか分からないのに)北の杜学園の保護者に(水野が)危険だと知らせるのは、いかがなものかという市長答弁については、埋没の可能性が極めて高いことを知っているからこそ、保護者や関係者に知らせる責任があるのです。知らせないのは責任放棄となります。



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2 コメント

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Unknown (JR空海)
2023-03-18 00:28:46
私は伊勢崎在住勤務先新田反町で母の亡くなつた従兄弟が平成の合併前新田議長合併後1期市議経験者でした私が新田木崎の独身寮にいた頃新道町のヒガシヤデリカの建設工事中でも不発弾出てましたよね清水市長が貴師に不安を煽るなって言っているようですがもしもの事が有ったら北中だけてでなく消防署や富士重工にも不発弾が爆発したら被害が及ぶのだから調査に賛成です   
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おっしゃるとおりです (mizuno)
2023-03-18 19:20:23
コメントありがとうございます。

JR空海さんのおっしゃるとおりです。市史にある情報は、米国の戦略爆撃調査団に命ぜられた当時の中島飛行機の複数の社員の証言から報告書としてまとめられたものです。

米国の戦略爆撃調査団が不確かな証言を報告書に残すはずがありません。

「あるかどうかも分からないのに不安をあおるようなことを言うべきではない」という考えこそ、無責任と言わなければなりません。

磁気探査をして反応がなければ安心できるのですから。
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