先ほど、地元の路線バスの減便で
ぼやいてしまった。
私のふるさと奈良もその人口減少
について、考えなければ路線バス
の活路が無いと思う。
奈良をハイエンドな観光地に 荒井知事に聞く
https://www.sankei.com/west/news/191230/wst1912300006-n2.html
少し偏ったコメントである。
「高級観光地」形に???
「商店街をローエンドからハイエンド
にするのは難しい。
質の高い消費に転換していくためには、
観光をハイエンドにするのが有効だろう。
欧米の高級観光地にラグジュアリー
ブランドや宝石店があるように、
宿泊とショッピングが一緒にならないと
いけない」と知事は言っている。
ここだけにこだわるから問題である。
「一般の日本人は奈良に来たらだめなのか?」
と言いたくなる。
「大仏だけを見て満足し、県外の
宿泊先にとんぼ返りしても奈良を
知ったことにはならない。奈良に宿泊
して、歴史や文化をじっくり味わって
もらえる観光客をより大切にしたい-。」
それが荒井知事の思いだ。と記述されている。
少しいいことも言っている。
しかし、朱雀門前駅を造るだけでは、
外国人は周遊しない。
奈良には複数の観光資源があるが
点在している。どうすればそこに
アクセスできるのか?
奈良県民ならだいたいわかる。
外国人に周遊させるのにはどうするのか?
公共交通機関を効率良く活用し、
外国人が利用できるようにしなければ
ならない。
幸いにも奈良市内、奈良県内を営業基盤
としている奈良交通のバスを利用するのが
最善策である。
外国人含め現在地点から目的地までの
移動は、地図アプリ等で調べる。
例えば、
近鉄奈良駅から新薬師寺にどうやって行く?
市内循環2(外回り)、山村町行など
複数のバスでアプローチができる。
googlemapの公共交通機関で検索すると
バスは表示されず、徒歩で表示される。
このように2.3kmを歩くとなれば、
観光資源であっても敬遠してしまう。
ぐるっとバスや1日乗車券を販売していても
ガイドブックがないと、どこからどのように
移動すれば良いかわからない。
残念なことである。
それでは、他の地域ではどうか?
私の住んでいる東京や、以前の住んでいた
北陸はそうではない。
例えば、
富山駅から「美し過ぎるスタバ」
環水公園店までをgooglemapの公共交通機関
で検索してみると
ご覧のとおり、32笹津春日温泉線や、
88国立高専~下新北町線のバスで行ける
と教えてくれる。
この違いは何だろう。
これは、公共交通事業者が
公共交通オープンデータ
(GTFS形式)の
データをgoogleに提供いしてるか
していないかの違いによるものである。
富山地方鉄道は提供しているが、
残念ながら奈良交通は提供していない。
この違いで奈良交通のバスは、
乗客の獲得のチャンスを逃している。
このオープンデータとは、公共交通機関の
運行情報をきめ細かく提供し、公共交通機関
のスムーズな利用、交通トラブル時の適切な
行動支援を実現するものである。
複数事業者の情報を提供することにより、
乗り継ぎなどの情報の質が向上し、
従来利用していなかった人々が公共交通を
利用する可能性が上がることになる。
リアルタイム運行情報、事故情報・遅延情報、
混雑情報の提供があれば利用するものである。
よって、地方の路線バスは減便して
運営するよりも乗車の機会を増やせば
減便の必要性はなくなる。
何が言いたいかと言うと、
駅を作るのも必要だけれども、
奈良県内全域をカバーしている
奈良交通のオープンデータを早期に
作成しgoolemapの検索で表示できる
ようにしてほしい。
余談ですが、富山の戦略は更に判りやすい
と思う。
富山市のコンパクトシティはLRTから始まった
https://messe.nikkei.co.jp/js/i/column/cat454/129406.html
都市の郊外拡散を止める施策として、
「コンパクトシティ」に取り組み、
クルマ依存の抑制、
まち歩きを誘発するLRT効果で、
通勤通学、観光利用で渋滞を
軽減している。
素晴らしい戦略です。