そして、それらを複合した白化粧貫入。
なかなか時間がかかって前に進まないんだけれども、少しずつ、自分の表現に近づけるようにやってみよう~
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この写真の器。
同じ土、同じ釉薬を使ってほぼ同じ温度で焼成した器。
しかし、窯が違うと色合いも異なってきます。
右側のガス窯のほうは、少々グレーがかった色合い。
それに対して。左側の穴窯のほうは、松の灰が焼成中にかかって少し青みがかった青磁のような色合いに変化しています。
穴窯のほうが、薪の効果もあって自然な柔らかさを持つ風合いがでていて、自分ではこちらのほうが好みだなあっと。
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貫入(ひび)の入った器に、墨入れを行い、ひびの部分に色をつけます。
窯出しした器に筆で墨を塗ってっと・・・。
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ひびの部分に墨を塗ってすぐに水で洗い流すと・・・
毛細管現象でひびに墨が入り込んで黒い線となり、ひび文様が浮かびあがってきます。
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器の中の見込み部分もきれいな模様が出来上がっています。
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右側は墨。左側は赤墨(朱液)をいれてみました。
偶然に生まれたひびの模様。それを意図的にひびの大きさや色合いを調整していこうとしてるんだけど。
調合も難しいんだけど、窯の温度や冷ます時間、釉薬の厚さ、生地の厚さなどなど、さまざまな条件が影響してきます。
最終的には偶然性を出来る限り、自分の想い描く必然的な表現に近づけたいんですけどね。
でも、どれだけ突き詰めても、墨貫入の場合、偶然性の面白さがないと、作品の面白さも半減してしまうので、手をかけてなさそうでかけてるっていう、微妙なさじ加減にいつも悩まされています。
もっと良い作品ができるように研究してみようっと
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