高校留学の大きなマイナスを認識しながらも、どうしても高校留学を選ぶ方のために「カナダ・BC州全高校詳細データ」から情報を公開しています。
初回は、なぜかエージェントが足並みを揃えて一生懸命勧誘する限られた学区に焦点を当て、それら学区がカナダ地元では人気薄、評価の低い場合が多いことを数字で伝えました。
「カナダ高校留学- 留学先学区・高校の成績データ分析(州試験の結果)
第2弾は「カナダ高校留学- 留学先高校は驚愕の低レベル(日本で言えばFランク)」
上記地元評価の低い学区の中でも、驚くほどレベルの低い高校を数校づつ紹介しました。留学前に本当のレベルを知っていたらそんな高校にわざわざ留学はしなかったと思われる高校をリストアップしています。
今回、第3弾は「BC州私立高校ランキング」に数字の説明を添えて。
私立高校にはいわゆる名門と呼ばれるボーディングスクールから、ここ20年ほどの間にずいぶん成長して来たIndependent Schoolと呼ばれる私立高校があります。
(留学生を主に集めて低レベルな教育をしているInternational Boarding School(バンクーバーのBodwellなど)は問題外。留学する価値はほぼない学校です。)
学費も大きく異なり、寮費を入れ年間700万を超えるところから、学費のみで年間200万ほどの高校まで様々です。
ただし、注意して下さい。
私立と名前がついたからと言って、必ずしもレベルが高いとは限りませんし、良い教育環境であるとも言えません。
上記のBodwellのように、目的が途上国からの金持ち留学生学費狙いというところもありますし、地元の小金持ちが見栄のために子供を送っているだけで評価は低い私立、そしてキリスト教の宗教観に集中している私立など、かなりの慎重な選択が必要です。
BC州私立高校Top 20 (2019年の総合評価を10とした成績と過去5年間の総合成績)
2019 5yrs ESL(%)
1. Crofton House (Vancouver) 10.0 10.0 0%
2. Little Flower (Vancouver) 10.0 10.0 0%
3. Southridge (Surrey) 10.0 9.8 0%
4. West Point Grey (Vancouver) 10.0 9.8 0%
5. Richmond Christian (Richmond) 9.9 9.4 0%
6. Brentwood College (Mill Bay) 9.8 9.5 0%
7. York House (Vancouver) 9.6 9.9 0%
8. St George’s (Vancouver) 9.4 9.7 0%
9. Meadowridge (Maple Ridge) 9.4 9.6 0%
10. Collingwood (West Vancouver) 9.2 9.6 0%
11. Mulgrave (West Vancouver) 9.2 9.3 0%
12. Southpointe (Delta) 9.1 8.4 0%
13. Vancouver College (Vancouver) 8.9 8.6 0%
14. King David (Vancouver) 8.7 8.7 0%
15. Stratford Hall (Vancouver) 8.7 8.7 0%
16. Pacific Academy (Surrey) 8.7 8.6 1%
17. St John’s (Vancouver) 8.6 9.1 0%
18. Carihi (Campbell River) 8.6 7.2 0.6%
19. Glenlyon Norfolk (Victoria) 8.4 9.1 3.6%
20. St Thomas More (Burnaby) 8.3 8.4 0%
ESL0%について:
謎の数字でもあります。
多くの私立高校ではInternational Studentsの出願も受け付けています。
例えばトップのCrofton House(女子校)のサイトには
Do you accept international students?
Yes, we do accept international students. They are required to live in Vancouver with their parents or a legal guardian. Crofton House is a day school, and does not provide boarding or arrange for home stays.
とありますので、ドアは開いていますが、受け入れ基準が厳しいか、あるいは最終の州試験にたどりつけなかったかがESL0%の意味だと推察出来ます。 (成績が悪い留学生が州試験を受けると学校のランキングに影響しますので、受けさせない場合もあると考えます。)
他のESL0%の高校で留学生用の授業料(地元生の倍近く)を提示しているところでも、出願についての一般的な説明をみつけるのは難しいようです。
これらTOP20の私立高校に留学希望の場合は、直接学校に問い合わせを出すところからが手順ですね。
各学校に関する詳しい情報:
ここに表した数字の他にも重要な判断材料となる数字が存在します。
また、環境、地元の評判、問題など、更に考慮が必要なことも多くあると思います。
学校のWebサイトを元に、じっくり調べられることを強くお勧めします。
また、決定する前には必ず親子で学校を訪問し、校長・教師・在校生と話をすること、周りを歩いてみること、などが必要だと思います。
例えば#1にランクされているCrofton Houseでは、2年前にMediaも大きく取り上げた問題などもありますので、入念な下調べが大切だと理解して下さい。
*カナダクラブ生で更に詳しい情報が必要な場合は提供出来ますのでご連絡下さい。
さぁ、どうしてもカナダに高校留学したいなら、少なくともこのくらいのレベルには達しないと高い学費を払う意味がないと思いませんか。
評価の低い学区や、Fランクの高校でも、留学生は相当高い学資を払いますので、私立という選択肢は経済的にも視野に入ってきます。
入学基準も高く、授業の質もレベルも高い高校で、カナダの優秀な高校生と一緒に勉強出来る留学にしますか?
ただし、ESLなど英語の不自由な留学生用のクラスはない学校がほとんどですので、留学時にカナダの優秀な同年齢と同等の学力と英語力を有することが必須となります。
つまり、エージェントの言う「カナダの高校は英語が出来なくても大丈夫」は真っ赤な嘘。
英語が不自由なく出来ないと、レベルの高いカナダの高校教育の恩恵を受けることは不可能ということです。
Well?
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