カナダにいらっしゃい!

カナダ留学・クリティカルシンキング専門家。Canadian Prairie/EcoCabin在住。 

カナダ高校留学- エージェントが宣伝する5つの大嘘

2021-07-31 05:44:19 | カナダ留学

このパンデミックの異常時にも「高校生もどんどん留学出来ます〜」と、まるで人身売買のような宣伝をしている高校留学エージェント。

今度はこんな手に出ましたね。

「カナダ高校留学」を検索すると、驚きの大嘘がまず目に飛び込んで来ました。

 

すべて「嘘」か「重要な情報を隠している」ひどい誤魔化しです。

同様な宣伝文句につられそうになった親子のみなさん、一度深呼吸し、カナダ現地からの見方を知ること。 

今年こそは「こんなはずじゃなかった。。。」高校留学生がひとりでも減ることを祈っています。

[エージェントが宣伝する5つの大嘘]

カナダの高校留学がお勧めな理由 (Shame on youm !! 実はこれらこそが「高校留学しないように」の理由です)

 

* 州政府から留学生へのバックアップ体制が充実している (間違った情報です

州政府の立場としては、税金で運営している公立高校への外国人入学は反対でした。

どうしても留学生を入れるなら、その親は地元での税金も払わず、何の貢献もしていないので、(高額の)授業料を取ることを条件としてのみ認めました。

 

そこには州の教育予算不足のため、各学区に満足な施設も建てられない、教師も集められない、生徒が必要としているコースを作れない、などの大きな不満が土台にあったことも重要な事実です。

日本人高校生については、生徒集めのためのカナダ短期研修を組み込む私立高校生が上客。もともとの英語力の低い日本人高校生を1年ほど適当なコースで遊んでもらうだけで高額の学費が入る楽ちんなビジネスとなりました。

 

留学生用の英語コースは、各学区が留学生が払う授業料から作るもので、州からの補助やバックアップはありません。

極めつけは、「州政府には税金を収めていない親の子供(留学生です)には責任はない」が回答。

ホームステイや、学校での留学生の権利、州政府が留学生を守るかどうかについて、オンブズマンを通じ政府に質問した時の回答です。 

 

* 基本的に入学時には英語力が問われない (無理やり間違った方向に導く宣伝です。

ポイポイお金を払う日本の親は上客ですし、1年程度の短期研修ではただ適当なコースをあてがい遊んでもらったらいいわけですから、英語力など問いません。 授業料が入ればOKです。

途中で脱落しようが、日本に帰って困ろうが、そんなことはカナダの知ったこっちゃありませんから。 学費さえ払ってくれればお客さんです。

 

そのため、各学区とも卒業目的の留学生を避ける傾向があります。3年経っても卒業出来ないじゃないか?!の責任を負いたくないからです。そのため「卒業留学は扱ってません」「卒業留学の場合は必ずエージェントを通すこと」など、エージェントに責任を転嫁するずるさが蔓延しています。

高校留学の先の大学進学を目指すならば、カナダの優秀なGrade10 と同等の能力が必要です。

(あなたにその能力があるかどうか試したい場合は「カナダ高校留学アセスメント」を)

  

* 私立と公立の両方から選べ、選択肢が多い (日本の中学生まででトップクラスであった生徒のみに

エージェントを訪ね ー 高校留学したいといい ー エージェントの思うつぼの学校を勧められ ー そこに内容にも見合わない高額のお金を払い ー 何の学力もないまま来てしまう(ひどい場合はまずは5流の語学学校に送られる)

みなさん、これを「選択肢が多い」と言いますか?

 

特に日本人留学生が送られるのは、公立でもレベルが低く、地元でも親が敬遠する学校が多いです。生徒数減少を補うために、留学生の数でつじつま合わせをしています。

私立は「お金さえ払えば入れてくれる」レベルから、成績優秀でテストに合格した生徒のみ入学出来るところまでピンからキリです。 日本の学校でもトップクラスでなかった生徒は、低級な私立にしか留学出来ません。

これでも「選択肢が多い」と言いますか?

  

* ホームステイのクオリティが高い  (低いです。もはやホームステイは避けることを勧めているのが現状。

 

ホームステイのホラーストーリーについては「カナダ高校留学の実態」eBookをお読み下さい。

多くのエピソードを載せています。

  

* アメリカとほぼ同じ教育システムを取り入れているため卒業後の選択肢が幅広い (大きな間違い

カナダとアメリカとは教育制度は大きく異なります。

公立高校が機能しておらず、経済的に余裕のある子どもは私立に行かないとまともな教育が受けられないアメリカ。

優秀な公立高校では世界的に通用する高校生を、クリティカルシンキングの基本を用い育てるカナダ。高校内に「大学進学用の優秀なコース」と「高卒が目的で職業訓練のコース」との2種類が存在するのがカナダの特徴。

従って、公立からも多くの優秀な卒業生が大学に進みます。

(日本からの留学生は、ほとんど「高卒目的のコース」でもパス出来ないのが現実です)

大学入学方法もカナダ・アメリカとは相当異なりますし、大学間の単位移行制度も違います。

「卒業後の選択肢」とは一体何を指すのか全く不明のデタラメ宣伝文句です。

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高校留学を宣伝するエージェントの言葉には「ちょっと待てよ」とまず疑ってかかること、です。

大切な子供の未来を、こんないい加減な宣伝文句で決めてしまうことのないように。

 

「高校留学」というお金目当ての大人が勝手に作った箱に、ぎゅうぎゅう詰めに押し込まれる日本の未成年を憂えています。

 

Don’t 高校留学.

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