夏休みに入ってしまいましたが、小学校の1学期最後の読み聞かせは
2年生教室。
低学年さんでは何回も読んでいる、私のなかでは定番の「まめっこ太郎」の紙芝居。
いわゆる「小さ子ばなし」に分類されるお話です。
代表格の一寸法師よりも、かなり庶民的な(笑)お話です。
小さいのが災いして、「まあ小さいから、こうなるわな」というお話です。
小さ子話について、徒然と。
一寸法師はもともとずいぶんとずる賢く、自分のむぎこがしを寝ているお姫様の口元に塗り付け、
大臣をだましてお姫様をお嫁にもらう話です。この件は、明治時代に道徳的観点から削除されてしまいます。
うちでの小槌で大きくなった後は、出世して堀河の少将と呼ばれたという話が残っています。
一寸法師の生まれは大阪の住吉大社の近くだそうですが
大阪湾に程近い川から京都鴨川までおわんとおはしで、(上流に向かって)のぼっていくのです。
常識的に考えると、おわんもろとも海に流されるでしょうに。
五分次郎は大きくなるけど出世はしません。
たにし息子は、人間の子ではなくタニシを育てて、人間になる話。
すねこたんぱこ(たんぽこ)は、おばあさんのスネから男の子が出来て、馬に踏まれて巨大化する話(笑)
・・・などなど、呼び名が少しづつ違って、たくさんレパートリーがありますね。
そこで、類似話の一寸法師、5分次郎の絵本を持って、
ブックトークもしました。昨年、1年生の時に一寸法師の紙芝居を読んだ学年ですが
みんなそれも、よく覚えてくれていて、とても嬉しい!
写真は牛に食われる豆っ子太郎(笑)
子供が欲しい老夫婦が授かったのは、豆粒ほどの大きさの男の子。
大事に育てるも全く大きくならない子を、旅の男たちが見せ物にしようと
おじいさんに100両で売って欲しいと交渉。豆っ子太郎はずる賢いので
「うまく巻いて帰るから売っちゃいなよ」とお爺さんにささやきます。
まんまと100両手に入れたおじいさん、太郎は途中で草むらに隠れます。
途中、牛に食われ、狼に食われますが、腹の中から狼をそそのかし
自宅に誘導し、老夫婦が狼を叩き殺してしまって太郎はうまく自宅に戻りました。
太郎のおかげでお金持ちにはなりますが、大きくはならないし、
お姫さまとも結婚しません。
すごくテンポが良いお話で、ドキドキします。
子供たちもワクワクしながら最後まで見てくれた様です。