今日は海の日。3連休の最終日です。
朝8時15分からの上映「エルヴィス」を観てきました。3回目です。
いつも行ってるイオンモールにある映画館(今はシネコンって言うんでしたっけ?)に行ってきました。
コロナ禍で遠出を避けてのか、トッップガンやキングダムを見に来たのかシネコンのロビーは人でいっぱい!
ネット予約の発券機も長蛇の列。
実は昨日も「キングダム」を見てきたのですが、その時に「エルヴィス」も発券したので今日はスムーズに入場できました。
さてさて今回はネタバレ満載で行きたいと思います。
まずオープニングの曲は全米1位にもなったヒット曲「Suspicious Mimds」。
Suspiciousは疑い深いとか ~を信じない、不審とかいう意味があります。
歌詞を訳すると「罠にはまったよ。そこから抜けられない。だってキミを愛してるから。」
恋愛の歌なのですがエルヴィスとパーカー大佐の関係にも似てます。
そんな関係の2人が映画の中心になります。
この曲ですがラスベガスのインターナショナルホテルでのコンサート中、
客席でホテルの支配人と大佐が今後の契約について話しているときにエルヴィスが歌っているのがこの曲なのです。
これからも疑ってる人の罠にはまってしまうのか・・
この映画の見どころは3ヶ所。
まずエルヴィスが初めて人前で歌うシーン。白人が黒人音楽を腰をくねらせながら歌い、絶叫する女性たち。
ロックが生まれた瞬間です。
2つ目はエルヴィスの歌い方を問題にした政府がコンサートを監視にくるんですが、
両親も大佐も、もちろん警察にも指一本動かすなと言われているのに、
エルヴィスの心のままに、いつものように歌ってしまいます。
会場は大混乱。エルヴィス自身も監獄か兵役かの選択を迫られます。
このシーンはロックが反逆のシンボルと言われた瞬間です。
そして3つ目は68年のカムバックスペシャルの最後の曲。
この番組の収録中にロバート・ケネディ議員が暗殺されます。
この年は公民権運動のキング牧師も暗殺されています。
番組のプロデューサーはプレスリーに声明をだしたほうがいいと言いますが、
大佐は政治に関係してはいけないとクリスマスソングを歌うように指示します。
エルヴィスは悩んだ末、新しい曲を作ります。
キング牧師の有名な演説「I have a Dream」に呼応するような曲「If I Can Dream」
己の信念を込めた曲を歌う姿は感動ものです。
私は前に「68カムバックスペシャル」を見たのですが、
この話は知らなかったので、改めて見ると涙がこみ上げてきます。
この3つ以外に私はラストのコンサートでピアノを弾きながら「アンチェインドメロディ」を歌うのですが、
立っているのも辛いのに、力強い歌声は心を揺さぶります。3回見て3回泣きました。
このシーン、オースティン・バトラーが特殊メイクしてるっていう人もいますが、よ~く見ると
前半はバトラーの特殊メイクなのですで、途中でエルヴィスの少年期の映像が入るのですが、
それから後はエルヴィス本人の映像です。ファンならわかると思いますがまず口が違う。
エルヴィスは口の開け方に特徴があります。ちょっと歪ませて開けるんですよね。
それと目。エルヴィスはとても優しい目をしています。
その優しさが大佐との関係を断ち切れなかった原因なのかも。
ファンとしては4回目も見に行きたい。ブルーレイも買って毎日見たいって思うくらい素晴らしい作品です。