趣味人倶楽部

長期化する金融緩和政策で物価見通し、上振れする確率高まっている③

 今は防衛費と先の増税論議が注目されている。

-タイミングと方向性
「しかるべきタイミングがいつかは、基本的に今後の物価や賃金、経済の動向次第であり、機械的にいつとか、こうなればという基準を定めることは困難だ。そうしたタイミングがもうすぐ来る可能性もあるし、もう少し先になる可能性もある」

「経済が稀有な環境にある中でこれから経済・物価や賃金がどのような動きを見せるのか、その状況次第で点検・検証をするべき局面が来る可能性があるということだ。点検・検証の結果によって金融緩和からの出口もあり得るし、金融政策の枠組みを見直す必要が出てくる可能性もある。あるいは、さらに粘り強く金融緩和を行っていくという結果になっていくかもしれない。点検・検証の結果次第で予断なく考えていく」

-出口戦略
「点検・検証の結果、金融政策の正常化が必要ということになれば、出口に向けた戦略や方針を金融政策決定会合で議論し、適切に情報発信をしていくことになろう。グローバルに歴史的な低金利が長年続いてきた中で、民間経済主体はさまざまな方法で収益の確保を図っており、ノンバンクを含めて思わぬところにリスクが蓄積されている可能性がある。また、債券市場の機能度、流動性の低下が指摘されており、経験のないような事象が顕在化するリスクも想定しておかなければならない」

「出口戦略を検討するにあたっては、市場にどのような影響を及ぼし得るのか、また市場参加者の備えが十分なのか確認を続けるとともに、適切なタイミングで出口戦略あるいはその前段階として出口の方向感や選択肢について、市場とコミュニケーションを取ることによって、市場参加者があらかじめ対応を検討し、備えておいてもらうことも金融市場の安定の観点から重要だと考えている」
by 田村日銀委員との問答。 伊藤純夫、藤岡徹


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