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バリシチニブは 価格はジェネリック薬なら400分の1(WHO推奨薬)

 多くの国では、バリシチニブ(オルミエント)が特許で独占状態にあるため、ジェネリック薬の入手を期待できない。イーライリリーは、コロナの感染拡大が深刻なブラジル、ロシア、南アフリカ、インドネシアといった国々を含む多くの地域で特許を申請または取得している。特許が与えられれば、独占は2029年まで有効で、特許期間の延長によりさらに長引く可能性もある。

 バリシチニブ(オルミエント)は、「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定 (TRIPS協定)」の義務免除が急務であることをまた新たに示している。世界貿易機関(WTO)加盟国が、特許権を含む知的財産権の保護義務を一時的に免除されれば、新型コロナの医療ツールの生産拡大と普及を妨げる法的な壁を包括的に取り除くことができる。これは、ジェネリック医薬品の製造・供給を阻止しようとする特許や出願中の特許も対象となる。

 インドのメーカーが製造したバリシチニブは治療1回(※)あたり5.50米ドル(約629円)で、バングラデシュでの最安価格は6.70米ドル(約767円)。これは、イーライリリーが2021年7月に提示した2326米ドル(約26万6187円)という法外な価格の約400分の1にあたる。(By WHO)
※新型コロナ患者への推奨用量は、4㎎を1日1回、14日間投与。



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