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長期化する金融緩和政策で物価見通し、上振れする確率高まる

長期化する金融緩和政策で物価見通し、上振れする確率高まる

ー日本経済の現状認識と見通しー
「景気は現状、持ち直しの動きが続いており、先行きも内需主導で持ち直しの動きが続くとみている。第一に旅行や外食、インバウンド消費などの回復や設備投資のペントアップ需要、第二にコロナ禍で積み上がった貯蓄、第三に供給制約下で増加した受注残、第四に供給制約の緩和といった押し上げ要因があるためだ。ただし、欧米の景気や国際金融資本市場の動向、ウクライナ情勢の展開や資源・穀物価格の動向、新型コロナ感染症の影響などのリスク要因に注意が必要だ」

ー消費者物価の伸びー
「資源価格の上昇と円安といったコストプッシュ要因と企業の価格設定行動の変化が相まって、消費者物価は上昇率を高めているが、先行きはコストプッシュ要因の押し上げ寄与のはく落に伴ってプラス幅を縮小していくとみている。ただし、減速ペースは緩やかなものにとどまり、比較的高めの上昇率が続く公算が大きい。来年度以降2%を下回る水準に低下するとみているが、これが上振れするサブシナリオの確率も高まっている」

「持続的な物価安定の目標の実現には賃金の動向がポイントになる。現状、高めの賃上げが実現される可能性が高まっている。理由は、総じて好調な企業収益や消費者物価の上昇、お互いに支え合う傾向の強いわが国の労使関係、労働市場の流動性の高まり、対面型サービス業を中心とした人手不足という要因があるためだ」

「経済のグローバル化の逆回転や効率性重視から安定性重視への企業行動のシフト、気候変動への対応といった持続的に物価押し上げにつながる変化もある。当面、物価の動向は予断なく謙虚に見ていく必要がある」

ー賃金・物価の好循環ー
就任会見で賃金・物価の好循環がもうすぐかもしれないと発言したことについて「今の環境を見ると、あの時に思っていたよりも物価上昇率は高まっているし、それを受けた賃上げの機運も高まっているように感じている」  by 田村日銀委員との問答。 伊藤純夫、藤岡徹
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