デキサメタゾンは中等症Ⅱ以上の新型コロナウイルス感染症の治療に使用されており、世界的に需要が高まっている。しかし、がん薬物療法時の悪心・嘔吐に対する制吐目的などでも幅広く使用されていることから、供給不足が生じている。 厚生労働省が「デキサメタゾン製剤の安定供給について」を発出して、適正使用を発表した。 軽症例へのデキサメタゾン投与で予後不良の可能性 酸素投与が必要な中等症Ⅱ以上の患者が使用対象である点を強調。酸素投与不要例であっても、早期の入院が困難で酸素飽和度の遷延的な低下が見られる場合に2日分程度のステロイド薬を事前処方することは許容されるとた上で、ステロイド薬の内服を指示した場合は、往診などを行い速やかに治療継続の可否を判断するよう呼びかけていると。
