刹那に
ゆらり ゆらり
陽炎のように 心が揺らぐ刹那がある
何かを感じたのか
何かが届いたのか
ほんの 数ミリ 心が揺れる
その小さな揺らぎに 近くて遠い感覚を思い出す
心 震える
心 響く
心 湧き出す
ゆらり ゆらり
幻覚のように 心が揺らいだ気がする
その感覚は いつの日か 感じたこと
でも それが いつだったのか
もう 遠すぎて判らない日々
ゆらり ゆらり
季節だけが 揺らぎ燃え
時だけが 無情に過ぎてゆく
何かを感じたい
季節を
風を
時を
言葉を
心を 感じたい
今を信じて
むせ返る梅雨空に 風が揺らぐ
ただ曇天を見つめ 瞳が閉じる
私の中は やっとこれくらいなのかもしれない
嵐の中 立つこともできないほどで
土砂降りの中 息をすることもできないでいた
何も 根底では信じることはできない
それでも 今ある事実を信じようとしている
すべてに疑う気持ちが湧き出すけれど
一つ一つの動作に 疑いの眼を向けてしまうけれど
どれが 真実で
どれが 嘘で
どれが 変わったことか
どれが 変わらないことか
それを 見抜くチカラもない
些細な違いも感じていたのに
今は すべてに鈍感になる
鋭敏な感覚は 死んでしまったのか 見て見ぬふりをしているのか
私自身判らないまま
曇天がささやく
移り気な紫陽花がささやく
それでも 私には届かない
移ろう季節を ただ瞳に映して
時の中を 漂うだけ
また 風を感じたい
また 空を感じたい
また 木々を感じたい
また 花々を感じたい
切に 切に 思うこともある
過去の言の葉を 読み返す時
流れる風があった
響く空があった
優しく微笑む花があった
怒りが 私を支配する
痛みが 私を支配する
爆発しそうな この感情
すべて すべて 投げ捨てたい
忘れることができるなら
幸せなのかもしれない
それでも 忘れることは出来ない
自分を押し殺すことになるから
だから
満身創痍のまま
いつか 少しでも癒える日がくるのを信じて
今を 生きているのかもしれない
生きていることが
良かったことだと 思える日まで
きっと そう思えるように
私は 私を乗り越えてゆこう
きっと
出来るはずだから
.
白木蓮へ
君に 会いたい
君に 遇いたい
君に 逢いたい
温もりの陽射しの中で
霞みかける空を仰いで 切に想う
君に あいたい
逢って 心 震えない怖さはあるけれど
逢って 心 響かない恐れはあるけれど
ただ 一心に想う
君に 会いたい
君に 遇いたい
君に 逢いたい
君に 愛たい
春を告げる 君の想いに
そっと 触れたら
きっと 何かが生まれる
そんな気がする
そんな願いがある
霞み始めた空が眩しい
空へ祈る 君の小さな命たちが
天へ 花開くころまでには
あと少し
あと少し
君に 逢うために
立ち上がる勇気を 振り絞って・・・・
※ 三寒四温を経て 春へと季節は流れています。
春 もう傍にいますね
大好きな白木蓮の蕾さえも まだ 触れることすらしていないのが現状ですが(苦笑
きっと もうすぐにでも 春が来たと 咲いて教えてくれるのでしょう
今年 春を感じることができるのか
春に触れることができるのか
心が 春を迎えられるのか 不安はたくさんありますが・・・・・
お返事ができるかは分かりませんが コメント欄を一時的に開きました。
お立ち寄り頂き ありがとうございます。
白蓮 真琴