白木蓮  ~心・言の葉~

少しずつ 何かが響いてきて 生きていることの何かを感じています

2011-02-24 |  詩

蒼い空を見て その向こう側へ心が飛んで

青い空を見て その海原に吸い込まれそうで

散り散りに舞う雲を見て

優しくそっと 心も散ってゆく・・・

そんな優しい時があったのに

そんな果てない想いがあったのに

今の私には 一片の想いもない

散り散りに砕けた心が風に舞う

全てが枯れ果て 何もない荒野の如く


風に吹かれて痛む空虚な心

痛むことだけが 存在している証のように

青い 蒼い 空が見たい

白く優しい雲の流れ

そんな空に抱きしめられたいと願うのだけど・・・・・



青い空が 頭を撫でても

きっと私は俯いたまま

きっと何も出来ないままに

空を払いのけるだけの私



イタイ

イタイ

痛い


痛みを感じることが

生きている証

空虚な心に 何かがひとつ

何かがひとつ 落ちたなら

何かがひとつ 芽生えるまで

静かにそっと横たわる

何も 生まれはしないことも知っている



壊れた心に 何かが落ちた

青い空を願う 小さな呟き・・・・・






2010-09-16 |  詩





まわる

まわる

毒が 砕けた心すべてを呑み込み

毒が 私すべてにまわってゆく

荒れ狂う風が私を巻き上げ

闇深く突き落とし

容赦なく奈落へ打ち落とす

辛くて

辛くて

どうしようもない

毒が全身にまわり

もうひとりの私が牙を剥く



終わってしまえと

私に囁く

消えてしまえと

声が木霊する



時が止まり

私が私でなくなる時は

もうすぐ 来るのかもしれない


絶望

2010-09-14 |  詩




絶望という淵を覗く

先の見えない闇が ぱっくりとクチを開けて待っている

言いようのない冷たい気が 奥底へと私を誘う

そのまま吸い込まれたら どれだけ心地よいのだろうか

そのまま落ちていったら どれだけ開放されるのだろうか

そんな 錯覚に陥る




絶望という淵を覗く

全てを飲み込む闇が 嫌なことを全て吸い込んでしまいそう

例えようのない穏やかな気が 奈落の底へと私を誘う

このまますべてを投げ入れたら どれだけ楽になれるだろう

このまますべてを手放したら どれだけ安堵するのだろう

そんな誘惑に駆られる




絶望という淵の傍らに立ち

失った涙と壊れた心を探し続ける

荒涼とした大地を眼下に

闇の淵に手をかけたまま

私は 立ち尽くしている






心は 屍のごとく

2010-09-14 |  詩




  

             

 

              

 

 

 

 

日々が朧気に揺らいでいる
皮膚が冷たさと暑さを感じて季節を知る
瞳に映る陽炎の日々
空に泳ぐ雲の形でウツロイを知る

凍てつく心に季節は来ず
身体が感じる季節は日めくり
ただ漠然と過ぎ行くのみで・・・・
時に追われてゆくだけで
心は あの日から動かない

壊れたままの私の心
元に戻ることなどできなくて
新たに歩くもことできなくて
ただ歩みは止まり
ただ時は止まり
ただ形を失ったままの砕心

砕けた心は過去を飛び交い
私を過去に引きずり込む
抗う術も持たないまま
幾度も幾度も 心 切り刻まれてゆく
空も大地も花たちも
ただ そこにいるだけのモノ
叫ぶ彼らの言葉は聞こえぬ

砕けた心の隙間に
怒りが満ち
絶望が満ち
諦めが満ち
疲弊に覆われ
無気力に覆われ
荒地に横たわる屍となって
信じる全てを放り出す



煉獄に囚われたまま
朽ち果てるだけの心
今は 救う手立てもなく
ただ
ただ
時が過ぎゆくことを
ただ
ただ
横たわり待つだけ



いつかまた
白き花に逢えればと 微かに想う




 

 


心 最果ての地

2010-07-29 |  詩

何もない荒地が心に広がる
大地なのか空なのか
鉛色の無限が広がる

何もない荒地に佇みながら
抗う術を失いながら
吹きすさぶ風に心が割れる

天も地も 東も南も見えず
歩みを止めたまま立ち尽くす
拳を握り締めたまま そのままで

不安と恐怖と絶望と
自信と無償の愛情が
心の中で戦いながら

鉛色の空と大地を瞳に映して
嵐は必ず終わりがくると
緑の大地と蒼い空を信じながら

明けない夜は無い
止まない雨はない
微笑む刹那を信じて