ブログDEシュッポッポ

ようこそ!こんにちは。NPO法人あそびのお部屋シュッポッポが『大好き~♪』メンバーでつくるページです。あそびにきてね!

2011-02-14 | はじめの一歩
母がいろいろな事を少しずつわからなくなってからもう10年以上になります。
大きな病院で診てもらっても老人性痴呆症ということで効果的な対処もできずいろいろな事がどんどんできなくなって本人も家族も本当につらくて哀しい思いをしました。
ずいぶんたってから車椅子から落ちてしまった母を診察してくれた医師が偶然水頭症に詳しい方で母は痴呆症でなく水頭症で頭に溜まった水を抜けば治ると手術した時には時すでにおそく母の脳細胞は押し潰され復活することはありませんでした。
そしてもう口から物を食べることもできず…胃に穴をあけて流動食を流し込むという…
そこまでして生を保たなければいけないのかという思いと母には生きていてほしいと言う思いの矛盾…
それでも穏やかな顔でねむっている時などはどんな形でも生きていてほしいと思い…
身体的状況が悪化してつらいときはここまでして生きないといけないのかと思い…

そして母の血圧がぐっと下がり心臓の鼓動がばらばらになり「延命措置をしなければあと何分ももたないかもしれません」と医師からいわれました。「それは苦痛をともないますか?」「はい」
命を保たせるだけの処置で本人には苦痛だけ…
母の最期に間に合わないかもしれない兄と姉にあやまって延命措置を断り酸素マスクと点滴のみで母が楽になることだけを選びました。冷たくなっていく手や足を娘たち(孫)がさすって私は母の顔を撫でながら長いことしんどかったねって…
ところが母の細胞は強かった!!!
少しずつ体内に酸素が入って少しずつ体温が上がり始め…
埼玉から駆けつけた兄が着いた時にはすっかり…今夜が山って誰が言ったんだろ…というくらいおちついた状況に…よかった
けれどもまたこの状態での母の生は続きます。
少し複雑な心境なのですが、これも母の運命と思い母が生きてくれていることに感謝していこうとおもいます。

らいおん