その昔のコーラスグループに在籍中、
同じ釜の飯を食べた仲間だったお友達の、喜寿お祝いコンサートへ行った。
20年のブランクを感じさせない 合唱仲間が
彼女のコンサートを借りて集った一日のような。
まるで同窓会だね と 口ぐちに再会の喜びに花を咲かせた。
喜寿を目前にして、2回目のシャンソンコンサートを開いた彼女は
真っ赤な肩だしドレスに身を包み、舞台に出てくるや
「歌い続けて」という オリジナル曲を歌った。
プログラムに
「振り返ると、少女時代から今に至るまで、いろんな曲に励まされたり、
慰められたり、また心おどる気持ちを託したりしながら、生きてきたように思います」
と あった。
私もそうであったように、彼女も歌とともに生きてきた人生だったのだと
知った。
全11曲を歌い切ったが、77歳で11曲を歌うのは
とても大変なことで
彼女のアマチュア歌手としての集大成としての
覚悟を感じた。
別れ際に 「3回目を楽しみにしているから」 と
ちょっと酷な言葉を発してしまったが
ライブは無理でも、この先づっと歌い続け、自分らしく輝く人生であってほしい
という思いの表れだったが
ちょっと言葉に詰まった彼女。
またこんど会う時にも 真っ赤な肩だしドレスを
来ていてほしいと こころから思った一日。