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2021/05/12 教えて予報士さん 【テーマ:地象】

2021-05-12 22:07:42 | おしよほ

①液状化現象の危険性について

地面から水が染み出してきたり,埋設してある水道管が浮き上がる現象.
2011年3月の地震では千葉浦安で発生し,家屋の全半壊が起きた.埋立地において広範囲にわたって集中的に起きる.
地面から泥が噴き出すなども.

地下水の上に石や砂が溜まっているところに地震が起きるとそれらが一体化して地面に浮き出てくるために起きる.
地下水や元々海だったところで起きやすい.水を排水したとしても元々海だったので危険性は高い.

人間の力で防げるものではないため,これを起きないようにするのが一番.
建物を建てる時にパイプをたくさん埋めておいて液状化が起きた時にそのパイプから水を出すようにするなど.

 

②震度1以下の地震であっても自分の場所では震度1以上の揺れを感じることがあるのはなぜ

地盤が弱いか地震計が設置されている場所との距離にもよる.
震度計は全国4000箇所設置されているが,日本の国土37万m2/4000で90m2に1つ設置されている計算である.
震源との距離や自分の住んでいる地盤によっても震度の強さは変わるものである.

 

③地鳴りは毎回しているの?

断層が壊れた際の音が地中を伝わって地表面から空気中を音波として伝わるのが地割れである.
ほとんどの場合起きているが,それを人間の耳が聞こえるかはまた別である.(可聴領域:20〜20000Hz)
また周りの雑音に紛れて気づかないこともある.
逆に地鳴りが聞こえる場合は震源に近いか地震の規模が大きい地震である.

 

④震源が深い地震と10年前の地震の関連性は?

震源が深い地震(=深発地震)と東北地方太平洋沖地震との関連性は直接的な関連性はないと思われる.

 

⑤マグニチュードと震度の関係性は?

マグニチュードは地震そのもののエネルギーのことで,地震1つにつき1個(電球そのものの明るさ)
震度は各観測点での揺れの大きさである.(電球が明るいか暗いか)

 

⑥逆断層形地震とは?

両側から力が加わり断層がずれること.
逆に両側から引っ張られて断層がずれることを正断層形地震という.

正断層と逆断層によって規模の大きさは関係がない.
日本付近の地震はほぼ逆断層であるが,稀に正断層地震がある.
例)1933年昭和三陸地震M8.1

地震計の解析によって正断層なのか逆断層なのかは判断ができる.



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