舞台や音響、照明などをセッティングして、役者さんとスタッフさんの呼吸を合わせ、いよいよ水曜日から幕が開きます。劇場に入る前に初日のチケットが完売という、実にありがたい現象まで起きておりまして(当日券はご用意させて頂きます!)改めてお客様にご来場いただく事に有難さとか、覚悟とか、いろいろな気持ちを持つ早川です。
さて、脚本、演出を務めさせていただいている早川ですが、脚本自体は今回でまだ6本目(二本立てを個別でカウントするなら7本だけど、アレ2つで1本の話だしね)、演出はわずか4本目(番外公演を含めても6本目)という、実にぺーぺーといいますか、実績がないといいますか、とにかくまだまだ未熟者です。
今回の公演も年上、年下関わらず多くの役者さんのアイディアや、スタッフさんの助言、通しを稽古場でご覧いただいた方々の感想などで気づかないことに気付かされたり、自分の足りていない部分を山ほど補って頂いて、やっとお見せするのに恥ずかしくない舞台に仕上げることが出来ています。
芝居とは一人では作れないものだと改めて思い、改めて関わってくれた方に感謝するばかりです。
そんな最終回っぽいことを書きつつも、敢えて言います。
未熟な自分を恥じてはおりません。言い訳にするつもりも皆無です。
未熟とは、言い換えればより熟していくもの、ということ。つまり、進化する自分への期待を常に持っているのです。
今まで、作品を書くたびに「これが最高傑作!」という気持ちであり、3、4本目くらいからは、いつ死んでもいいくらい書きたいことを正直に書こう、という気持ちで作品を作ってきました。
そして今回、Mamononoプロジェクトのお二人に声をかけて頂いて、書かせて頂いた「疾走人魚」という話は
年上の二人が今、あの年齢から新しいことを始めようという心意気に打たれたものであり、今回集まった役者だからこそ第一稿より変化して、進化していったものであり、今、この年齢の自分だからこそ思った事や感じたことを昇華させたものであり、ここ数年の間に新しい命を生み出した友人や、これから家族が増える友人への祝福の物語でもあり、日常が忙しい人々への楽しいひと時の提供であると思っています。
今回の作品を書きあげて、そして皆で作り上げていって、やはり断言できます。
疾走人魚、早川の現時点でのベストです。
空席などという勿体ないものは作りたくありません。一人でも多くの方に観ていただきたいと思ってます。
ご来場、心よりお待ち申し上げます。
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