今まで自身の公演にあらすじや作家の言葉などを殆ど書いていなかったのですがここ数年で考えが変わりまして、載せて頂くようプロデューサーにお願いしたのです。
いやあ、やっぱね、言葉の力って大事。大事です。
心やなにかを伝えるために、言葉というのは本当に有効な手段ですね。
言語というものを作った人類の叡智に感謝したい。
お陰さまで
「何この話すっごいバカバカしくて超気になるんですけど」
というお褒めのお言葉を幾度か頂いております。自己紹介が遅れました。とどのつまりは自画自賛の早川です。
そんな噂のあらすじはサイトの公演紹介でご確認頂くとして、今回の物語。
プロデューサーから頂いたお題はふたつ。
ミッション1:ユニット名にちなんだ『マモノノ』というキーワードを使用せよ
ミッション2:後味の良い終わり方にせよ
当時は「あ、はい」と軽く返事をした私ですが、マモノノという言葉で浮かんでくるのはもう「魔物の」しかありませんでした。そのあと「邪魔者の」とか「ナマモノの」とか小賢しいことを考えたけど(いやそれほど小賢しくもないですね、ただのダジャレ未満を考えただけですね。)
結局魔物に落ち着きました。
で、魔物にしようと決めたらもう、妙齢のおねいさま方(私より一回りくらい上)おふたりのユニット。
真っ先に浮かんだ魔物は「砂掛けばばあ」でした。境港の水木しげるロードでブロンズ像130体以上を一枚一枚丁寧に写真に収める妖怪フリーク早川ならば当然の選択と言えましょう。
「ようし6人の砂掛けばばあが主人公の話を書こう!」
何故6人、それも何故全部砂掛けばばあ。
と自分で思いつつ、執筆をはじめました。
挫折しました。
砂掛けばばあにドラマを求めたのが間違えだった…。やはり物語にはドラマチックさが必要です。
そして選んだ魔物が人魚です。
アンデルセンの名作悲劇をはじめとして、人魚は様々な物語で様々なドラマを生み出しております。
人と人魚の異種が織りなすドラマ、海という大いなる力を備える魔力(童話の人魚はよく海を荒れ模様にしたり津波を起こしたりするのです。)そして美しくも妖しいその姿と歌声。
死ねば泡となるその儚さ。どれをとっても絵になる題材です。
そんな人魚たちを敢えて妙齢のおねいさま方で演じて頂く。
儚さも美しさも超越して、ドキッ!おばちゃんだらけの人魚物語がお目見えするわけです。
果たしてどんな姿でどんな事する人魚なのかもご期待頂きたいところです。
このコラムを読んで「6人の砂掛けババア、寧ろそっちが超気になるよ!」という方が万が一いらっしゃいましたら
すいません。いずれリベンジしますんでお楽しみに!
いやすいません。うそです。人魚の話のほうを気にして下さい。
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早川
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