今回滅多にない入院をすることと成り一か月少し病室に籠ってました。
やる事は無い病人なので寝たきりに等しい生活です。時折担当医師が様子を見に来る。看護士が世話を焼いてくるのが毎日の対面する優しい看護に接してくれる。
ベットに横に成りテレビを見るでは無くただ音楽を聴いている毎日、パリオリンピックが途中から入るがタブレットでは毎日のニュースを見てました。幸いNHK+が見られ重宝するタブレットです。見逃しでは無いがドラマも視聴してた。
退屈凌ぎでは無いが寝ていても二時間置きにトイレが迫って来るので完全に熟睡するのは短時間でした。腕時計のアプリが示してくれる。大抵3時間が熟睡で浅い眠りが大半ででした。寝たかと思えばトイレに行かなければならず紙パンツは欠かせなかった。今は自宅なので何とか紙パンツからは解放されている。
あると無いではこうも違うかと履いててよかった場面は多い。チョイ漏れが一番助かる。何時かはこんな使い方が来るとは思ってましたが…早い到来ですね。
寝ながら想像する物語が毎日頭の奥から見えて来る、何日もその続きが出て来るので浅い眠りには丁度良かったのかも知れません。其の物語は自分が山歩きが好きだった事もあり話は山と関わる。
浮かんだ話はこうして始まった。
自分が入院している病院の位置は想像も付かない山奥に近い場所に立っているのだ。病院の裏には渓谷があり飛び石で対岸に渡れるのだ、しかし川が増水すれば右廻って橋を渡らなければ成りません。そんな渓谷の傍に病院は立っている。
実際は台地の平らな場所にあるし隣には横浜線ま線路が有り便利な土地である、何故に辺鄙な渓谷のそぱだったかは物語が証明する。
話は入院時の事ですから寝巻を着ている姿での行動だ。変だけど行動は夕方からから始まる、とは言っても夜中だと前が見えないし歩けない。そんな訳で日中も行動してた。
この話の取っ掛かりはこうだ、夕方何気なく対岸に渡り登れそうな場所から山に入って行った。暫くすると熊の親子に遭遇する、こんな場所熊が生息かと見たが熊は襲ってこない。大丈夫だなと此方から近ずくと親熊は子供を置いて去ってしまう。何で置いて行ったのかは分らない。子熊も親の後を追う仕草はせず自分の傍に佇む。親は真面に面倒見る事はしていなかったのか疑問が浮かぶ。
可愛い子熊だ其れにしても毛色が白っぽいでないか、ツキノワグマならそれなりの黒なのだが変色したかは分らない。変わった子熊だと納得する。その日は此処までとした。子熊を置き去りにしたのはちとかわいそうだったが明日又様子見に来ようと山から下りた。
ベットに入り考え込むあの子熊一人でで生きられるか考えが膨らんで行く、明日尋ねて、もし居たら何とかしてあげようと考えた。翌日の夕方病院側から熊に声を掛けて呼んで見た。単なる熊!!と叫んだだけだ、様子を見ていたら子熊は山から出て来た。俺の事知っているようで対岸の縁で佇んでる。こっちに来いと話掛けたら飛び石を渡り足元に来た。
ご飯食べているかは様子から分る、何も食べて無さそうだったから食堂の残飯を頂き子熊に食べさせた。人間のご飯など食べないと思ったが何も考えずお椀に飛びつきペロリとたいらげた。何だ山では栗やどんぐりが有るのに食べないのかねと子熊に問いかけたが当然返事は無い。
奇形な熊なのか体長も短い、50cmと子供かと思ったりするがそうではない、何年か経っている成長した熊だ。想像する年齢は数年は経って居そうな身体だと見た。小熊だけど何だか物分かりしそうな気がする。熊と声掛けた時ちゃんと山から下りて来たし自分に反応示したし全くの小熊では無いと察した。
クマちゃんでは呼び込めないしちゃんとした名前付けてあげよう。ホンマの熊小とした。「ほんまのくまこ」と命名する。今から熊小だからなと念を押して聞かせた。首を下げたは分らないが其れなりに反応した様子。ご飯食べたから又明日だよと問いかけ山に戻す。
可愛そうな後ろ姿が印象だ、また明日に成れば出て来るハズだ、物語はこうして始まったのです。続く2
追伸 実は明日へも知らない命であり、大病を抱えての生活は大変です。病院生活の方が楽なんですけどいずれは出されてしまうけど一か月少し寝てましたからこんな話が浮かんだのです。
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