つれづれまりん

いたずら白猫マリンの気ままな日常 を経て、
超いたずら 甘えん坊 ほぼ白猫 ハンニャの気ままな日常 へ

皇后さまの思い

2017年10月21日 | 社会
10月20日に83歳の誕生日を迎えられた皇后さまは、
宮内記者会の質問「この1年を振り返って感じられたこと」に
文書で回答されました。


さすが、といっては失礼この上ないとは思いますが、
人々が忘れてしまいがちな社会の問題にも心を寄せ、
温かく優しい言葉で、大切なことを発信されていると感じ、
感動する部分が多くあったので、記録してみたいと思います。


まずは、自然災害で被災した地域、人々を案じ、

「どうか希望を失わず、これから来る寒い季節を、
 体を大切にして過ごして下さるよう心から願っています」
と。

これが公的には最後かもしれないと思いながらの国内各地への旅について、

「いずれの土地においても感じられる人々の意識の高さ、真面目さ、勤勉さ・・・
 それが各時代を生き抜いてきた人々の知恵と経験の蓄積により、
 時に地域の文化と言えるまでに高められていると感じることがあります」
と。

世界に目を向け

「米国、フランスでの政権の交代、英国のEU脱退通告、
 各地でのテロの頻発など、世界にも事多いこの1年でしたが」

中満泉さんの国連軍縮担当の上級代表就任は印象深く、
「軍縮とは予防のことでもあり・・・ 
 経済、社会、環境など、もっと統合的視野のうちに捉え、
 例えば地域の持続的経済発展を助けることで、
 そこで起こり得る紛争を回避することも
 「軍縮」の業務の一部であることを教えられ」
たと。

心に懸かることとして、
被災地の災害からの復興の他、

「奨学金制度の将来」
「・・・海外からの移住者の子どもたち」
への配慮、 等々。

スポーツの世界での素晴しい成果のこと。
現役を引退する浅田真央さん、宮里藍さん、伊達公子さんの
すがすがしい引退会見が印象に残っていると。

将棋の世界で、

「若く初々しい棋士の誕生もさることながら、
 その出現をしっかりと受け止め、
 愛情をもって育てようとするこの世界の
 先輩棋士の対応にも心を打たれました」
と。

そして、ノーベル平和賞について、

「核兵器廃絶国際キャンペーン「ICAN」が受賞しました。
 核兵器の問題に関し、日本の立場は複雑ですが、
 本当に長いながい年月にわたる広島、長崎の被爆者たちの努力により、
 核兵器の非人道性、ひと度使用された場合の恐るべき結果等に
 ようやく世界の目が向けられたことには大きな意義があったと思います。
 そして、それと共に、日本の被爆者の心が、
 決して戦いの連鎖を作る「報復」にではなく、
 常に将来の平和の希求へと向けられてきたことに、
 世界の目が注がれることを願っています」
    と。

最後に、天皇の退位特例法成立に関して、

「長い年月、ひたすら象徴のあるべき姿を求めて
 ここまで歩まれた陛下が、御高齢となられた今、
 しばらくの安息の日々をお持ちになれるということに
 計りしれぬ大きな安らぎを覚え、これを可能にして下さった
 多くの方々に深く感謝しております」

と結ばれていました。


「軍縮」や「核兵器廃絶」に関する思い、
ただでさえ難しいお立場で、
しかも、今、選挙戦のさなか、にもかかわらず、
かなり踏み込んで伝えられていると思います。
「平和」を願うお気持ちの強さの表れでしょうね。



「核兵器の問題に関し、日本の立場は複雑ですが」って、
この共感性はすごいと思いました。
せめて、そうとしか言いようがないかもですね。


「ひと度使用された場合の恐るべき結果」
「戦いの連鎖を作る「報復」にではなく」

この辺りを、私たちは、本当に肝に銘じ、
唯一の被爆国としての役割を果たす道を探ってかなくちゃね、と思います。



『そうだね』

新聞の上で休んでるマリン記事に載せそびれてしまった
カメラ目線、ベストショットの1枚です (*^_^*)



・・・というわけで、
平和への思いを形に・・
せめて、選挙に行きましょう。
・・台風、雨風、心配だけど。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿