中学校の朝読で、このごろ読んでいるのが
帯にも書かれているけれど
もしも話すことばが目に見えたとしたら
どんな色やかたちをしているのだろう、というお話。
「だれかをきずつけることばが針のかたちをしていたら
-----ことばの使い方は変わるだろうか」
「きびしく傷つけるようなことばでも だいじな忠告だったときには
見わけがつくとしたら-----素直に受け取ることができるだろうか」
「ことばにかたちがないから すくわれることはなんだろう」
「かたちが見えたら うれしいと思うことばはなんだろう」
ふだん何気なく発していることばについて
振り返ったり考えさせられたりする。
けさの1年生のクラスは、初め少しばかりざわついていたけれど
終わるころには皆が静かに聞いてくれていた。
で! あまりに静かになったので!
朝だし賑やかに楽しく終わろうと次に読んだのが
見事にばっさり余韻を打ち消してしまったけれども
狙いどおりにウケてくれたので、よし♪よし♪
これにはシリーズがあり、どれも楽しい。
だじゃれの本が面白かったと感想をくれた子が、さらに続けて
小さい時に読んだことがあったけど、その時にはわからなかったダジャレが
今、そういうことかと分かって、自分が成長したことに気がついたと。
うーん、なかなか深いこと言ってくれるじゃない。
少し難しいかなと思いながら読んだ『ことばのかたち』
「やさしい真綿のようなことばが
ぎゅうぎゅうがんじがらめに相手をしめつける」
なんて、まだわかんないんだろうなぁ。
いつか読み返してみて、またもっと成長した自分を感じてくれたら
うれしいな。