コリーの大家族が棲む家

ラフコリーの大家族が暮らすマザーレイク犬舎。7世代にわたるラフコリー達との日々の暮らしを画像で綴ります。

抗がん剤について 抗がん剤治療はは高価?

2022-10-06 | 病気・健康管理

コリー専門マザーレイク犬舎 http://motherlakecollie.sakura.ne.jp/index.html

 コリーの子犬情報
コリーの子犬 誕生から巣立ちまで

3年前の今頃は、フィリップが本格的に抗がん剤投与を始めた時期でした。
3種類の抗がん剤を一週間毎に一種類ずつ、3週間を1クールとして、約半年間続けるというプログラムでした。

抗がん剤治療を始めたばかりの10月中は調子が良くて、誰が見ても闘病中には見えないくらい元気だったなぁ。

きっと誰かの役に立つから、いつかブログに残しておかなくちゃと思いながら、3年経ってしまいました。

ぼちぼち記憶も薄れてきてしまっているので、そろそろ限界かも・・・。ということで、これから少しずつ、抗がん剤について、私とフィリップが経験したことを、ここに記録しておきたいと思います。

いっぺんには書ききれないので、何回かに分けていきますね。

まず最初に、抗がん剤について、皆さんが一番知りたいところ・・というか、治療を始めるにあたって、気になるのは。

治療費

なのではないでしょうか。

抗がん剤というと、高額になるというイメージがありますよね?


しかも、人間と違い、犬の場合の抗がん剤治療は「完治」を目指すものではなく、良くても「寛解」までです。つまり、「延命」までです。
その理由まで説明すると長くなるので割愛しますが・・・。

つまり、「高額で副作用が辛い抗がん剤治療を選択しても、助かるわけじゃない」ということになります。
リンパ腫の場合、抗がん剤治療が上手くいった場合でも、1年以上生きられる子は半分にも満たないのです。

そうなると、抗がん剤を選択せず、緩和ケアを選択したり、あるいは短期間だけの効果(1~3ヶ月)しかないけど、治療費の負担が小さくすむステロイドを選ぶ方も多いでしょう。実際に、抗がん剤を選択する飼い主さんの方が少い気がします。

抗がん剤は取り扱いが難しいものもあり、投与量の加減等、獣医師の力量がかなり必要になってくるので、病院によっては積極的に勧めない場合もあるかと思います。

私自身、最初に抗がん剤治療の話が出た時には、費用がどれくらいかかるのか、とても気になりました。なんといっても、30キロ超える大型犬ですし。

でも、抗がん剤をつかわなければ、無治療なら2週間、ステロイドは長くても3ヶ月と言われ、迷っている暇はありませんでした。目の前のフィリップはまだまだ見た目には元気でしたから。3か月後に死ぬかも・・なんて、想像しただけで怖くて・・・。


前置きが長くなりましたが、実際に抗がん剤治療は高額なのか?というと。

「思ったほどじゃなかった」

というのが、感想です。あくまで、私の感想です。人によって、治療費に関する感覚は違うと思いますので。
大型犬なので、ちょっとした下痢で病院へいっても、普通に諭吉さんが飛んでいきますからね。

また、実際に治療をしてわかったことは。

「抗がん剤治療が高額になる理由は薬代じゃなくて、検査費用」

ということです。

飲み薬の抗がん剤もありますが、基本治療に使われる抗がん剤は点滴で入れるタイプでしたので、抗がん剤を使うのは週に一回、または2週に1回です。
フィリップは30キロ以上ありましたけど、薬の料金だけなら、一回に1万円もかかっていませんでした。

もちろん、病院によっても違うと思いますけどね。たとえば、点滴で入れるため、病院によっては半日~1泊入院というところもあるようで、そうなると入院費がかかります。フィリップがお世話になった病院は外来でやってくれましたけど(ドキソルビシンの時は半日入院)。

あと、とにかく副作用を監視しないといけないので、血液検査は毎週となります。お世話になった病院は必要最低限の項目のみでしたが、病院によっては毎回全項目になるみたいです。そうなると高額になりますよね。

そして、副作用(下痢や嘔吐が多かったです)に対して、飲み薬が処方されますので、抗がん剤そのものより、そっちの薬代の方が高額だったような??。
特に、制吐剤のセレニアは高額でした😅 効果抜群だったけど。

さらに、病院によってはエコー検査やレントゲンも・・・。

ということで、抗がん剤の料金よりも、検査や処方薬の費用がすごいことに・・・。
フィリップがお世話になった病院は、できるだけ費用を抑えるように、検査は必要最低限、処方薬も必要な分だけ・・・でやってもらえました。当時はネットで同じ治療をしている子のブログなどを読み漁っていたのですが、フィリップと同じ大型犬で、同じ治療を高度医療センターでやっていた子の治療費を見て、ビックリ。同じ抗がん剤を使った治療で、7~8倍の差がありました。
高度医療病院ともなると、検査も詳細だし、検査機器もそろってるし、高額になるのは仕方ないですけどね。

結論から言えば、抗がん剤治療は、やはりトータルでは高額になると言わざるを得ないのですが、抗がん剤そのものが高額なわけではないということです。なので、やり方によっては費用を抑えることも可能なので、もし万が一、そういう選択に迫られた時は、主治医に相談してみるといいかと思います。

フィリップは残念ながら、約半年間の投与計画(プロトコル)を全うすることができず、途中で抗がん剤が効かなくなってしまいました。半年間の投与を無事に終えれば寛解、その後は再発まで投薬無しで過ごせるはずでした。残念ながら、半年のプロトコルを全うできる子は多くないようです。

それでも、抗がん剤が効いている間はびっくりするほど元気でしたし、心配してた副作用もそれほど辛いものはなく、ほぼ、元気でいられました。体重もMAXで36キロまで増えましたし、抗がん剤を選択したことは少しも後悔していません。

最期の半年間は、フィリップと私にとって、かけがえのない時間でしたから。


おかえり~~💖

今日もありがとうございます!

↓この画像をポチッとクリックしてくださいね。 

 
にほんブログ村


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 葉月ちゃんとツーショット | トップ | 今日はイネちゃんが »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

病気・健康管理」カテゴリの最新記事