Journal de Tsurezure

雑多な日常、呟き、小説もUPするかもしれません。

マルコーの心配、予想は大外れ、まさか、恋の悩みとは

2021-10-11 19:30:49 | ハガレン

 あれから数日が過ぎた、そろそろイシュヴァールに帰らなくてはと思うマルコーだが、その前に友人に会わなければと思っていた。
 ここ数日、彼女は寝込んでいた、生理痛は個人差があるというが、ふと、本当に、そうなのかと思ってしまう、もしかして、何か他の病気、持病でもあるのか、だとするとノックスの、あの様子も納得できると思ってしまった。
 現役で軍に勤めていたとき医者というよりは研究者として働いていたので病気の患者というよりは怪我人の手当をする事が多かった。
 女性もいたが、女医が担当していたので女性の美容器の事については、それほど詳しいわけではない。
 何よりも、珍しく友人の真面目な顔で話そうとしていたのが、気になっているのだ。
 
 

 その日の朝、自分の顔をチラチラと見てくる事に気づいたマルコーは何かねと尋ねた。
 
 「そろそろ、診療所に帰るんですよね」
 「ああ、その前にノックスのところに寄って」

 言葉が途切れたのは自分を見る表情が気になったからだ。
 
 「どうかしたかね」

 何か言いたげな顔つきに、マルコーは尋ねようとしたが、どう切り出せば良いのか分からない。

 「顔色が、まだ具合がよくないんじゃないか、診せてごらん」
 
 口を開けてとマルコーは言葉をかけた。

 「喉が少し腫れているようだ(嘘)風邪のひきはじめかもしれないな、寒いだろう」
  
 「えっ、風邪、だ、大丈夫です、でも、少し寒いかな」

 「ほら、顔色も、ノックスのところで薬を貰ってくるから帰るまで寝ていなさい、いいかい、動き回ったり、出掛けたりしないこと」
 
 少し驚いた顔になった彼女だが、素直にベッドに入る姿を見てマルコーは安心した。

 
 午前中の診療が終わり、遅い昼食を食べていたときに尋ねてきたマルコーが真面目な顔つきだったのでノックスは少し驚いた。
 だが、話をするにはちょうどいいと思い、コーヒーでも飲むかと声をかけたが、話があると言われて少し驚いた。
 ネェちゃんは、まだ寝てるいるのかと聞くとマルコーは頷き、風邪だと呟いた。
 
 「カゼ、生理なのにか、ダブルパンチだな」
 「そうではないんだが、後でいい、何でもいい出してくれ、おまえさんのところ風邪に薬をもらいにきたということになっているんだ」
 
 意味がわからないという顔をする友人にマルコーは、彼女は何か持病でもあるのかと切り出した。
 
 意味が分からず、はあっ?となったが、話を聞いているうちにノックスは呆れた顔で友人を見た。

 
 「見かけによらず悪徳医者だな、偽の診断かよ、ネェちゃんも気の毒に」
 

 「多少、顔色も良くなかった、嘘は心苦しかったが」
 

 多分、自分がマルコーに言ってやる、気持ちを伝えて振られることがないようにといったので、気になっているのだろう。
 心配性だなと思いつつ、まあ、色恋絡みになると人間、特に女はなあと思ってしまった、しかし、丁度良い、今が、そのタイミングだと思いながら、ネェちゃんの場合、医者や薬でどうなるってことじゃねぇとノックスは話しはじめた。

 「なっ、そんなに悪い病気なのか」
 「いや、早合点するな、少し落ち着け」

 どう説明するのがいいかとと思いながら、ネェちゃんは好きな奴がいるんだと話し始めた、ところが、失恋したら診療所を辞める事になるという話にマルコーは渋い顔をした、意味が分からないと。

 「何か理由があるのか」

 もしかして、相手はイシュヴァールではなく、セントラルに住んでいる、遠距離恋愛、頭の中で色々と考えてみるが、普段から恋愛とは縁遠いので、マルコーの場合、思いつくのもしれている。
 そんな友人の顔をノックスはじっと見ていた、だが。

 「なんか、変な事を考えてないか」

 暇な主婦が昼間、よく見る、週刊誌、不倫ドラマの展開みたいなやつをと言われて、マルコーはドキリとした、だが、聞かずにはいられなかった。

 「まさか、相手は既婚者、いや」
 「今、退役軍人の事、考えてただろ」」
 「ブラッドレイ、あの男には奥さんもだが、子供もいるだろう」
 
 真面目人間の思考というのは、腹を抱えて笑い出したいところだ、だが、それをノックスはぐっと我慢した。

 「あのなあ、大事なこと忘れてないか、ネェちゃん、バツイチだぞ、既婚者、不倫、泥沼一直線だ、そんなのは俺だってごめんだ」
 
 「もし、断られて玉砕するようなら俺が預かって面倒みてもいいと思っているしな」
 「彼女を、預かる、どういうことだ」
 
 自分では告白できないから、代わりに、その男に聞いてやるとお節介をすることになったんだ、だから責任って奴だよとノックスの言葉にマルコーは?という顔になった。

 「まあ、バツイチ同士だし気心もしれてるからな、息子に女ができたんだ、俺だっていいだろ」
 「なんだ、それは彼女のこと」
 「俺も結構、モテるんだよ」
 
 そのとき玄関から、ただいまと男の声がした、息子が帰ってきたらしい。

 
 帰り道、マルコーは、どこか憂鬱な気持ちになってしまった、息子が帰ってきたので話は中断となった。
 今日の話はネェちゃんにも内緒だと言われて頷いたが、帰って彼女の前でどんな顔をすればいいんだと思ってしまう、足取りも重く感じられる。
 病気でなくて良かったと思ったが、まさか、あんな悩みだとは思わなかった、正直、自分が苦手の分野だ、予想を大きく外れたのは嬉しい、だが、別の意味で気が重い。
 ノックスは彼女の恋を応援しているようだか、駄目なら自噴が面倒をみるとか、軽く安請け合いしていないか。
 それに、バツイチ同士という言葉が気になる、確かに、多少なりとも、気安さとか、そういうものがあるのかもと思ってしまう、だが。
 今の彼女は自分の助手なのだ、それなのに。

 ホテルまで、あと少しだった。

 

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任せろと言われたので、告白はノックスさんに任せるそうです(不安と期待が半々ですとヒロイン)

2021-10-09 19:50:07 | ハガレン

 「なんだ、その顔は、いっとくが、患者の前では、そんな顔、見せんなよ」
 
 分かってますと答える声にノックスはコーヒーを入れると、元気出せとカップをテーブルに置いた。
 
 「その様子じゃ、進展なしってところだな」
 「わかります、どう転んでも告白して玉砕、振られるの構図しか浮かばないんです、下手したら助手としても居づらくなるし」
 「自分は年寄りだからとか、これから若くていい男が現れるとか、そんな言い訳するんだろう、思い切って潜り込んだらどうだ」
 「ベッドにですか」

 そんな図々しいことできませんという返事に、変なところで真面目なんだとノックスは感心したようにコーヒーを飲む彼女を見た。
 
 「言ってやろうか」
 「はい、なんですか」
 「俺からなら、あいつも断れないだろ」
 
 返事ができず、彼女はノックスをじっと見た。

 「それ、ちょっと、なんていうか卑怯ではないですか」

 「いいじゃねぇか、女ってのは元々卑怯な生き物なんだ、このままだとずっとバツイチで過ごすことになるぞ、確定だな」
 
 想像したのか、一瞬にして彼女の表情が暗くなった、だが、ほんの少しの沈黙の後、彼女は小声で呟いた、お願いしてもいいですかと。

 「おう、任せろ、大船にのったつもりでいろ」
 
 自分のことなのに他人任せにしていいのだろうかと思いながら、告白しようとしてもできなかったとを思うと、ここは任せよう、○投げしようと彼女が思ったのも無理はない。

 
 翌日のこと昼になったばかりの頃、友人が尋ねてきた、痛み止めをくれないかというマルコーの言葉に、なんだ、腹でも下したのかと聞くと自分じゃないとマルコーは首を振って彼女だと呟いた。
 ほんの一瞬、ノックスは考え込むような表情になった後、思い当たる節があるのか、生理痛かと尋ねた。
 
 「今朝から顔色も良くなくてね、寝ているよ」
 
 ノックスは友人の抱えていた袋を不思議そうに見た。

 「こ、これはだ、その必需品というか」

 どこか気まずそうな表情にノックスは、何を照れてるんだと聞くと、いや、別にという返事が返ってくる。

 「わからなけりゃ、女の店員に聞け、ちゃんと買えたのか、色々と種類があるだろう」
 
 頷きながら、専用の下着もあるんだなと呟いたマルコーにノックスは、にやにやとした顔つきになると、買ったのかと尋ねた。

 「い、色々と勧められて」
 「ほう、錬金術師のドクター・マルコーが買う女の下着、どんなのか、見てみたいもんだな」
 
 テーブルの上に置いた袋にノックスは手を伸ばすと中を覗きこんだ。


 「派手だな、こういうのが好みか、いい趣味してるじゃねぇか」

 友人の言葉にマルコーは眉間に皺を寄せ、顔をしかめながらも顔を赤らめた、だが、俺は褒めてるんだぞとノックスは訂正するようにマルコーを見た。
 

 「生理中ってのは、気分の浮き沈みが激しいんだよ、だから身につけるものが派手だったり、可愛いと、それだけでも気分がよくなるんだよ、女っていう
生き物は」
 
 友人の言葉にマルコーは迷ったが、もしかしたら必要になるかもと思い、店員に勧められるままに購入したのだと、視線を逸らしながら答えた。

 「湯たんぽも用意しとけよ、ネェちゃん、冷え性だからな、それから痛み止めか、待ってろ」

 口は悪いが、持つべきものは友達だと改めて実感した、ところが帰ろうとしたとき引き止められた。

 「ちょっといいか」

 真面目な話だ、すぐにすむという友人の顔を見てマルコーは、不可解な顔になったのはいうまでもない。

 「今話したら卑怯だなんて思うかもしれねぇが、先延ばしにしたところでどうしようもねぇからな、こういうのはストレートに言ったほうがな」
 「な、なんだね」

 卑怯、先延ばし、普段聞く事のないワードに何を言われるのかと不安になったのはいうまでもない。
 ネェちゃんの事だがなと友人の言葉に、何を言われるのかと思ったが。

 「あー、やっぱり、うん、今度にするわ」

 とノックスは早く帰れ、ネェちゃんが待ってるぞとマルコーを追い返した。

 

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【鋼の錬金術師】vsエンヴィー!マルコーMVP級の活躍に衝撃を受ける海外勢www 【海外の反応・まとめ】|日本語字幕付き|43話

2021-10-09 18:37:57 | 舞台 映画

【鋼の錬金術師】vsエンヴィー!マルコーMVP級の活躍に衝撃を受ける海外勢www 【海外の反応・まとめ】|日本語字幕付き|43話

そろそろ、恋愛、いちゃいちゃシーンとか書きたいなあと思っていたときに偶然見つけた動画。
おお、マルコーさん、格好いい。

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豪華ホテルでマルコーは困惑 ノックス先生はお見通しらしいです

2021-10-02 12:52:33 | ハガレン

 久しぶりに聞く友人の声は元気そうで安心するというよりは、ほっとするなと思いながら、マルコーは大丈夫だと答えた。
 おまえさんは働きすぎなんだよ、もっと自分を甘やかしてサボることも覚えろよと言われて同じことを言うんだなと思わず笑いを漏らした。
 
 「まあ、ネェちゃんがいるから、心配はしてなかったがな」
 「至れり尽くせりだよ、正直、その」
 「なんだ、困ることなんかないだろう」
 
 頼りなげな口調に、ノックスは呆れた。
 
 「よく考えろよ、若くて元気な盛りでも病気や怪我でどうなるか、子供や身内が面倒を看てくれる保証はねぇんだ、言いたいことわかるか」
 
 耳の痛い話だと重い息子さんはと話題を変えようとした。
 すると、うんざりしたように駄目だ、頼りにならねぇ、そんな言葉に思わず地雷を踏んだかと思ってしまった。

 「あのなあ、俺よりおまえさんだ、子供も親戚もいねぇんだ、ネェちゃんに世話してらうしかねぇだろ」

 思考が一瞬、停止した、何を言ってるんだ、彼女は助手だ、今すぐではないが、先の事なのに自分の世話や介護などをしてもらうなど、そんなつもりはないという自分の言葉を電話向こうの友人は笑い飛ばした。
 今だって体調不良で寝込んだくせに何をいってんだ。
 それを言われると返す言葉もないとばかりに、マルコーは黙り込んでしまった。

 

 今日、明日の事ではない、半年、一年、いや、数年先だとしても医者の仕事をいつま続けられるのか。
 予測不能なことが起こらないと限らない、医者の仕事を続ける事がてきなくなったとき、助手の彼女を。知り合いの医者に任せる、いや、年は自分と変わらない、ノックスもだ、そんなことを考えているとドアが開いてマルコーさんと呼ばれた。
 
 「気分はどうですか、夕飯、食べれますか」
 
 大丈夫だと答えながらマルコーは旅行の事だがと切り出した。
 行き先をセントラルに提案したのは友人に相談したいと思ったからだ。
 
 
 数日後、久しぶりに尋ねてみてマルコーは驚いた、友人の顔はやつれていた、一体、何があったんだと訪ねると結婚だと言葉が返ってきた。


 ああ、息子さんのことかと思ったが、ノックスは勝手に結婚でも何でもすりゃあいいんだ、ガキじゃねぇんだからなとコーヒーを一口啜った。
 
 「なんだ、おまえさんは不満でもあるのかい」
 「俺と違って女を見る目がないと呆れたぜ」
 
 金目当てだ、この間、俺に金を借りに来たからなという言葉にマルコーはえっとなった。
 
 

 案内された部屋に入るとマルコーは一瞬、あっけに取られた、シングルというからこじんまりとした寝泊まりできれば十分と思っていたのに、広すぎないかと思ってしまった、窓も大きくカーテン、ソファーやテーブルも上等だ、この部屋は。
 数日間の滞在予定でホテルの部屋選びは彼女に任せたが、こんな豪華な部屋だとは思わなかった。
 彼女はノックスのところで手伝いなので夕方までは帰ってこない、久しぶりに一人だ、だが、それもしばらくすると少し退屈に思えてくるのだから不思議だ。
 助手が仕事をしているのに、自分がホテルでのんびりとはいかがなものかと思いつつ、気がつくと眠っていた。


 マルコーさんってもてるんですね、最後の患者を送り出した後、ぽつりと呟いた彼女のセリフにノックスは、なんだ焼き餅かと言葉を返した。
 
 「以前、ドクター・マルコー先生がこちらにいらしたでしょう」
 
 患者の言葉を思い出し、ノックスは錬金術目当てだなと呟いた。

 「国から認められている人間だしな、勘違いしている人間もいて空気から金を生み出すことができるって信じている人間もいるくらいだ」
 「なんです、それ、魔法使いじゃあるまいし」
 「金持ちだと思ってるんじゃねぇか、ただの町医者なんだけどなあ」
 「マルコーさんって黄金持ちなんですか」
 
 その言葉にノックスは吹き出すというよりは、おかしくてたまらないとげらげらと笑い出した。
 
 「まじめなのはいいが、欲がねぇからな、あいつは、だから、この歳まで独り身なんだよ、頼むぜ、あいつの面倒、看てやってくれよ、老後まで」
 「な、なんです」
 「あのなあ、イシュヴァールまで行ったんだろ、わかるぜ」
 
 にやにやと笑うノックスの顔を見ながら、女は視線をそらした。
 
 「まあ、あいつは、まじめだからなあ、昔からだ」
 
 「何です、それ」
 
 見透かされているなと小声で呟く彼女に、いいと思うぜ、俺はとノックスは背中を押すような言葉をかけた。
 
 「のんびりもいいがな、待ってたところで、あいつからってことは万が一にもないぞ」
 

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夕方になって、アメーバ復活した

2021-10-01 19:19:44 | 日記

今朝は繋がらず、アメーバブログ全体、アクセス木偶亡くてびっくりしたのに夕方になって確認しようとしたら繋がった。
どういうこと、サーバーの不具合なのか。
でも一安心、できればgooブログの法は小説メインにUpしていきたいわ。

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